にげまどう
2019/04/11
友人から聞いた、友人の母の話。
十代後半~二十歳頃までたまにこっくりさんをしていたそうです。高校の頃覚えて以来、迷いごとなんかがあると聞いていたとか。
この恋は大丈夫かとか、大切な日の天気、ケンカした友人の気持ちとか…結構当たったらしい。ちゃんと帰ってもらう儀式もしてるし、もしかしたら無意識に自分でやってんのかもしれないし~大丈夫、大丈夫!と、軽い気持ちで楽しんでいたそうです。
二十歳過ぎ頃、田舎から上京して来ていた母は、ある夏休みに里帰りをしようとしていました。予定していた二日後の天気やら無事につけるか等を聞こうとしてこっくりさんを始めたそうです。
いつも通りに始めて、「こっくりさん、明後日は無事行けそーですか?」と聞くと、にげまどう一つずつ指したそうです「え…何これ?」気持ち悪くなった母は、帰ってもらおうとしました。ですが、指は止まらずににげまどうにげまどうにげまどうにげまどうにげまどうにげまどうにげまどうぐるぐると指し続け、恐怖て混乱した母は大泣きしながら知ってるかぎりのお経をとなえ、帰って下さいと叫ぶのですがぐるぐると指し続けるため、指を放してしまったそうです。
やばっ!と思いましたが、もう後の祭りなので不安に怯え、泣きながらしっかり後片付けをしたそうですその後は何事もなく過ぎたのですが二日後、不安のため里帰りの日を延期して家にいた母は、退屈なのでテレビをつけたそうです。すると、もし延期していなければ、ちょうど使う予定だった駅でちょうど使う予定だった時間に火災が起こっていて、帰省ラッシュのたくさんの人が逃げ惑っていたそうです。
以来、気持ち悪くてこっくりさんに手を出すのはやめたそうです。本人は洒落にならんくらい恐かったそうです。