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奥のドア

2018/05/18

数年前、家族旅行でM県のT羽に旅行に行った時の話。
水族館と駅が接続していて、大変混雑している。
他にはこれといって取り得のない場所。
とあるホテルに着き、通されたのは最上階の6階の部屋。
夜中も夜中、寝ているとふと中居さんらしき着物を着た人がぼぅとうっすら立っている。
ぉゃ?何だろぅ・・こんな時間に・・
今時流行らない短いソバージュの髪に着物とはこれいかに。ところが、中居さんらしきは無言で部屋の隅のドアーを開けて出て行った。
部屋の入り口ドアーとは違う寝ている部屋の奥のドアーを開けて帰ったのだ。(一体何の用だ?ばかやろぅ。いや待てよ。この部屋の奥にドアーが何故あるんだ?夢だ?なんだばかやろぅ・・)
朝、夕べのことが気になって妻に
「この寝てる部屋の奥にもうひとつ部屋がないか?」
調べると部屋の奥に2重になったような見えない場所に
「危険です。開けてはいけません。非常階段です」
と張り紙がしてあった。
そこをひょいと開けると1階まで直行の真下が見える人ひとりがやっと降りれるかなり危険な鉄製の非常階段であった。
さあ飛び降りて下さいと言わんばかりに。
高所恐怖症はこんな部屋に通されたら危険だな。
ビビったな。

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