新聞の死亡欄
2019/07/08
全国的にそうなのかしらないけど、昔住んでいた所で購読していた某新聞は、亡くなった人を毎日掲載してた。名前、葬儀の日にち、場所、喪主をね。今では『掲載希望の人のみを載せています』と注釈がついているけど、(市役所の死亡届にこの情報を開示してもいいかどうかチェックする欄ができ…
2019/07/08
全国的にそうなのかしらないけど、昔住んでいた所で購読していた某新聞は、亡くなった人を毎日掲載してた。名前、葬儀の日にち、場所、喪主をね。今では『掲載希望の人のみを載せています』と注釈がついているけど、(市役所の死亡届にこの情報を開示してもいいかどうかチェックする欄ができ…
2019/06/28
子供の頃、高熱を出すと必ず見てた夢がありました。夜中に、多分どこかの山中で横たわっているんです。雨も降っていて、寒いのかも知れないけど感覚が無い。手足を動かそうと思っても全く動かないし、声も出ない、視線も動かせません。近くで話し声が聞こえて、火を起こしながら二人の男性…
2019/06/16
福井の田舎で高校生の僕は、友人の母親のお通夜に行きました。崖くずれか何かの急な事故で亡くなったとのことでした。葬儀場は木造の古い公民館で、息子の学校関係者ばかりが目立つ、寂しい葬儀でした。会場に入るとき、入り口横のガラス窓を何気なく見上げると、ガラスいっぱいに顔…
2019/06/15
自分の勤めてる会社、コンピューター関係で色々やっているんですが、業務の一環で葬儀の遺影写真も作ってます。取引先の葬儀屋さんから、メールとか、リモートで原稿写真を取り込んで、遺影写真として仕上げるんです。もう3年位前の話。取引先から、『いまメールで送った写真お願い……
2019/06/11
数年前、親父が死んだ。食道静脈瘤破裂で血を吐いて。最後の数日は血を止めるため、チューブ付きゴム風船を鼻から食道まで通して膨らませていた。親父は意識が朦朧としていたが、その風船がひどく苦しそうだった。その親父がかすれた声で、「鼻を入れ替えろ、鼻の名前を入れ替えろ」と言…
2019/06/10
先日亡くなった友人Aの話。当時小学生だったAの父方のお祖母さんが亡くなった時、叔父さんが骨壷を持って逃げた。すぐに捕まったらしいが、「どうしても欲しくなって、気がついたら抱えて走っていた」と言ったそうだ。母親の遺骨を形見に欲しいというんじゃない。骨壷の入った袋を抱え…
2019/06/07
俺自身は霊感ないんだけど、弟の友達の話をするよ。そいつは霊感が強いって言うか、気配に関して敏感っていうか。俺が夜自分の部屋でテレビを見ていて、一階に下りようと思って弟の部屋の前まできたんだけど、ドアが半分開いていたんだよね。何気なく部屋に視線を注いだら、その友達が…
2019/06/04
名無し君の母が死ぬ少し前。そのころは母はすでに昏睡状態で、名無し君はずっと病室に泊まりこんでました。ある晩、人の話し声で目が覚めました。みると、自力で起きることもできない母がベッドから起きあがって、壁にむかって話をしていたのです。「XXさん、これはこれは遠いところか…
2019/06/03
父親の話。いわゆる不良社員で、朝から会社を休むなんてのが結構ある。でも、しっかり出世してるw本人いわく、仕事を責任持ってやってるからだそうだ…こんな父だが、会社を早退することは滅多にない。風邪こじらせても、定時まではしっかり働いてくる人。んで翌日、翌々日休むのは如何な…
2019/06/01
高校のとき叔母が亡くなって、その1週間後に、叔母の死のショックで元々心臓が弱かった祖母が亡くなりました。祖母の通夜の日、私はお線香当番を従兄弟の奥さんとしてたのですが、ラップ音はずっとなり続き、棺の側に行くと平衡感覚がなくなるという体験を、従兄弟の奥さんと一晩中して…
2019/05/29
私の夫の母が数年前に急死した時の話です。誰も思いもかけなかった死だったから、悲しいと言うよりも大慌てだった。夫とその兄も、葬儀の準備、呆然としている父の世話、押し寄せて来る親戚の相手と、悲しんでいるヒマもないほど慌ただしかった。葬儀もなんとか無事済ませ、夫と私は家…
2019/05/23
小学校に入ったばかりの頃、同じクラスにいじめられっ子がいた。貧しい家の子で、いつも悪臭を漂わせ、性格も暗くおよそ子供らしくない男の子だった。ある日、公民館の庭で藁の束で遊んでいたときにふと思い立ち、藁人形を作ってみた。オカルト好きな少年だった僕は、予想外の出来映えに作るだけ…
2019/05/23
奇妙事故葬儀病院聞いた話妙な事幽霊妖怪霊感釣りタクシー埋葬海
俺のじいちゃんは漁師だった。10歳の時から船に乗り、家族の反対を押し切って80歳まで現役を続けた生粋の海の男だ。これはそんなじいちゃんから聞いた話だ。夜に沖へ船を出していると、奇妙な事象に出くわすのはそう珍しくもない事なのだそうだ。霊と思しきものや人魂のようなもの…