田舎の豪雪地帯
2019/04/30
三歳くらいの時の話。
当時(今もだけど)結構田舎の豪雪地帯に住んでて、
だいたいの家は田舎特有の?
でかい土地や山を持ってるんだ。
で、うちも山持ってて、
冬になると木に絡まってる蔦を切りに
家族総出で山に入る。
当時の俺も一緒に山に入って、
ハイキング気分ではしゃいでたんだ。
でもしばらくして飽きちゃって、
どんどん山奥の方に入ってっちゃったらしい。
気づいたら家族がいなかった。
けど不安とかは一切なくて、
むしろ真っ白な景色の中に
足跡つけたりするのが楽しかった。
で、遊んでたらいつの間にか目の前に、
凍ってうっすら雪が積もった川があった。
川幅は子供の感覚だからイマイチわかんないけど、
ちょっと頑張ったら簡単に越えられそうなぐらい。
川の向こうには、
多分直径2mぐらいの馬鹿でかい樹。
立派で、神社にあるようなしめ縄がまわしてあって、
自分と同じぐらいの太さの蔦が数本巻きついてた。
イメージはご神木。
そこで、この蔦を切ってもらった方がいいかな?って、
蔦切りにきた事を思い出して家族のところに戻った。
少し走ったらすぐ会えた。
だけどもう帰るって言われて、
樹の事を報告するのも忘れて帰った。
小6ぐらいになって、
父さんと話してたら蔦切りの話になったから、
そういえば…って何気なく言った。
だけど
「うちの山は川なんてないし、そんな大きな樹もない」
って言われて、じゃああれは何だったんだ?って体験です。