本文の文字サイズ

おばあちゃん子

2018/11/05

小学二年生の時、
一番仲良かった女友達が毎日おばあちゃんの話をしてた。
優しい人でいろいろ話してくれるらしい。
よほど好きなんだなと思ってた。
聞いてると、
おばあちゃんはいつも屋根裏部屋にいて、
その子がそこへ行くらしかった。
で、ある日その子がおばあちゃんに会わせてあげるからと、
家に呼んでくれた。
行くと普通のお宅だが、
たしかに2階の上にはしごで上ると
屋根裏部屋が(ロッジみたいな)あった。
その子が
「おばあちゃん!」
と何回も呼んだが返事も姿もなく、
「あれ?おばあちゃんいない。どうしたんだろ」
とつぶやいていた。
結局おばあちゃんには会えず、
普通に遊んで帰った。
それからピタっとその子がおばあちゃんの話をしなくなり、
聞いてみると、
「おばあちゃん、あの日からいなくなっちゃった」
と言っていた。
後で他の子に聞いたら、
あの家にはおばあちゃんはいないということがわかった。
おばあちゃんの話は親にも話さず秘密で、
私だけに話していたらしい。
たぶんその子は、
そこにいたおばあちゃんとほんとに話ししていたんだろうと思う。
なぜ私にだけ話し、
私が行ったら消えてしまったのか、不思議だが、
結局その子もその後すっかり忘れたかのように
おばあちゃんの話をしなくなったので、聞けずに終わった。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気作品

人気カテゴリ

RSS