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六畳一間のアパート

2018/07/16

これは俺が半年ほど前に体験した話です。
俺は六畳一間のアパートに一人暮らしなんですが、その日の深夜の1時ぐらいに腹が減ったんでコンビニにお菓子を買いに行こうと思って服を着替えて財布を持って、ふと玄関の方を見たらドアの横の曇り硝子に、笑っているような人の顔が写っているのに気付いて、僕が驚いて固まっていたらその顔は五秒くらいでさっと横に移動していきました。
それがあまりにも怖かったのでその日は外に出るのを止めたんですが、すぐにこの出来事の不気味な点に気付きました。
まず、僕は地方から上京してきてるんで近所に友人はいませんし、その曇り硝子から部屋の中の様子は見えないので、僕がそれに気付いたことを相手に悟られるはずがないということです。
だからその時点で幽霊なのかなとも思いましたが、それまでにここで生活していて怪奇現象に見舞われたこともなかったし、心霊スポットに行ったこともないので思い当たる節はありませんでした。
怖いと思いながらも二日が過ぎ、その日の夜は寝る前に漫画を読んでいました。
漫画を読みながらうとうとしていたら、携帯に知らない番号からの着信があったんで、間違い電話だと思いながら電話に出たのですが、こっちがいくら声をかけても返事がないので切ろうと思ったら家のチャイムがなったので、電話を切ってドアの前に立ったのですが(インターホンはない)、何となく嫌な予感がしたんでそーっと覗き穴から見てみると、
向こうからも誰かが見てました。
あまりにも近すぎて顔は確認できませんでしたが、目があったのは確かです。その後は布団にもぐってさっさと寝ました。一時は引っ越そうかとも思いましたが金がないのでまだ住んでます…。

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