自転車に乗った二人の男の子
2019/06/29
うちのばーちゃんの話。入院したばーちゃんのかーちゃん(つまり、俺のひいばーちゃんね)の付き添いで病院に泊り込んでいたときのこと。ある晩、ばーちゃんがウトウトしてると夢をみた。その夢っていうのが、『自転車に乗った二人の男の子が、空にス~っと昇っていく』って内容。二人と…
2019/06/29
うちのばーちゃんの話。入院したばーちゃんのかーちゃん(つまり、俺のひいばーちゃんね)の付き添いで病院に泊り込んでいたときのこと。ある晩、ばーちゃんがウトウトしてると夢をみた。その夢っていうのが、『自転車に乗った二人の男の子が、空にス~っと昇っていく』って内容。二人と…
2019/06/28
学生時代、叔父が経営する小さな小料理屋(居酒屋)で手伝いをした。常連客で、70代のMさんという、真っ白な頭の爺様がいた。ほぼ毎日、開店の16時くらいから24時くらいまでいる超顧客。現役時代は物書き系の仕事をしてためか、ちょっとクセがあり、他の常連客は一線を引いていた。(挨…
2019/06/28
私が12歳の時の話。イトコ(男。当時18歳で、どうしようもない不良だった)がケンカして帰ってきたらしく、深夜か明け方に玄関先でものすごく叫んでた。また暴れてるのかな?と思ったけど、いつもとセリフが違うし、家族の声が聞こえないから不思議に思って(いつもは悲鳴とか静止の…
2019/06/26
じいちゃんが悪くなって入院した。肺に影があって、癌の可能性が高いけど、血液の数値も上がらず、内視鏡でも癌細胞は出なかった。でもじいちゃんはみるみる痩せていって、食欲も落ちて症状は癌そのもの。呼吸困難で個室に移されたある晩、看病しているとじいちゃんが譫言のように、「…
2019/06/22
中1の頃部活帰り(夜九時ごろ)に、チャリンコで踏切に引っかかったんだよ。雨の日でさ、俺はでかい大人傘をさしてた。あれって周りあんま見えないんだよね。だから隣にいた女の顔はあんま見えなかった。そもそも髪が長いし顔にかかってたから、どっちみち見えなかったんだけどね。白いフリ…
2019/06/21
祖父は入院中だったが、術後で体調が安定したので外泊した。翌朝に祖父が起きると、突然「今日ぼくは死ぬから、(うちの父で医者)君を呼びなさい」と伯母に言った。その頃には祖父は少しぼけていたし、「明日また入院するんだから、顔色もいいし大丈夫よ。迷惑でしょう」と取り合わなか…
2019/06/18
小学校の時、家の壁を大きな幼虫の影が這ってた。何の幼虫か当時の私には分からなかったが、幼い頃の私は昆虫が大好きだったので、あまり気にはしなかった。その幼虫は影しか見えないにも関わらず、夜中暗い場所でもはっきり見ることができた。夜、就寝する時、いつも添い寝をしてくれ…
2019/06/18
実家の近所に超貧乏な母娘家庭があって、周りの人達からちょっとハブられてたんだ。でもうちの母親はお節介だから、たまに様子を見に行ったりしててさ、そのうち娘さんが体調を崩したとかいう話があって、しばらくしてうちの母親がまた様子を見に行ったんだけど、鍵がかかってて誰もいないらしい…
2019/06/18
私の友人の体験。その友人はお家の宗教(神道)やご先祖様をとても大事にしてて、毎月月命日にもしっかりお墓参りを欠かさない。誰とでも仲良くなれる明るい人なんだけど、そこを逆手に、霊能者とグルになってその人からふんだくってやろうと目論む女性が現れた。その女性はとても美人で華…
2019/06/12
高校時代に、母方の祖母が入院してたので何度かお見舞いに行ったんだけど、行く度に小さくなって見えた。やつれて、とかじゃなくて、本当に縮小かけたみたいな感じ。あと、全体的に退色した感じに印象が白っぽくなってた。それまでにも何度も入退院繰り返してた人なのに、そういうのは初めて。…
2019/06/11
友達から聞いた話。ある男がアメリカに一人で旅行に行った。期間は1ヶ月くらいの予定だったそうだ。旅の間いろんな所に行って遊んだり、食べたりそれは楽しかったそうだ。1ヶ月くらい経ち、そろそろ旅も終りかというある日、とあるバーに酒を飲みに行った。一人で酒を飲んでいたが、見知ら…
2019/06/11
北千住にある炉端焼きの店で、バイトしていたときのお話。働いていた俺がいうのもなんですが、いつもヒマな流行らない店でした。店主は五十年配のおばちゃんで、店を長年一人で切り盛りしていたのですが、無理がたたって病気になり、俺が雇われたときには、店の外見も内装もボロボロでし…
2019/06/09
もうかなり昔のことになるので、思い出しながら書いていきたいと思います。この歳になってあらためてそのことを考えますと、経験した自分自身でもとても現実と思えない内容なので、記憶だけでなく、その後に見た悪夢などが入り混じっているのでしょう。正直に申しますと、悪夢にうなされた記憶…