お気に入りのワンピース
2019/06/14
知人の祖母・Nさんが若い頃体験した話だ。Nさんにはお気に入りの服があった。生成り地に小花が少し刺繍された、可愛らしいデザインのワンピース。Nさんはその日も、お気に入りのワンピースを着て買い物に出かけた。そして帰宅後はすぐに着替え、ワンピースをハンガーに通して鴨居に…
2019/06/14
知人の祖母・Nさんが若い頃体験した話だ。Nさんにはお気に入りの服があった。生成り地に小花が少し刺繍された、可愛らしいデザインのワンピース。Nさんはその日も、お気に入りのワンピースを着て買い物に出かけた。そして帰宅後はすぐに着替え、ワンピースをハンガーに通して鴨居に…
2019/06/12
階段学校行方不明蛇神社悲鳴不思議風呂不気味いたずら後悔キチガイ夏休み
俺が通っていた小学校には、校舎の裏に小さいプールみたいなのがあった。水泳の前に、風呂くらいの水槽で、薬品を溶かした水に浸かるじゃん。大きさも形もあんな感じで、中に降りるための階段までついてた。ただ、タイルじゃなくて石でできてて、地面にぽこっと穴が開くような形になって…
2019/06/12
高校1年の2学期に転校してきたK君から聞いた話。今でも気味が悪くて忘れられずにいる。K君が中学の頃、父親がある地方都市に転勤になり、家族全員で引越しすることになった。転勤先の営業所がある都市部に社宅があったそうだが、昔から田舎暮らしにあこがれていたK君の父親は、それを…
2019/06/10
私の不思議でちょっと霊の話。母が有名な武家の出身なのだけど、地元から遠く離れた田舎へ旅行に行ったとき、初めて会ったおばあさんに「うちの先祖がそちら様に仕えておりました」と挨拶された。母の地元からも現在の住まいからも遠く離れ(関西と東北くらい)、もちろん旧姓も知らない…
2019/06/09
隣のおじさんに聞いた話。釣り好きな隣のおじさんが沖で夜釣りをしていた時のこと、船の横に4メートルほどの巨大な生物が浮上してきたそうです。夜のことで、姿ははっきりとは判らないものの、ぬめぬめと肌は黒光りし、呼吸音なのか地鳴りの様な音もして、パニックを起こし、まるで生き…
2019/06/09
自分が小学生の時だから、もうかれこれ30数年前の事になります。家族と京都府下のJRの某無人駅で降りて釣りに行った帰り。列車の待ち時間が小1時間程あり時間を持て余し、ちょうどその駅から畑はさんだところに小高い里山があったので、母親と散策しに行こうという事になりました。…
2019/06/08
幼稚園の行事で、雪山の宿泊施設へ泊まりに行きました。(アウトドア行事が多かった)小さなホテルに泊まるグループと、ロッジに泊まるグループに分かれていました。私はロッジに泊まるグループです。「寒いねぇ」とか言いながら、皆で雪を眺めつつ、施設の食堂でお昼ご飯を食べました。…
2019/06/08
10月も終わりに近づいた放課後のこと。私たちは文化祭の準備で、かなり遅くまで教室に残り展示物を作る作業をしていました。朝からの雨はいつの間にか霧雨に変わり、夕方なのにまるで夜のような暗さでした。時々遠くで雷鳴が轟き、当たり一面を一瞬明るく照らします。私の故郷はかなりの田舎…
2019/06/05
○本引越しセンターでバイトしてるんだけど、取り壊し予定の家から家具を運び出しているときに、客(家の住人で70代近い爺さん)が「この壁がなければ家具の出し入れもしやすいでしょう」と、大工道具を持ってきてノコギリやらカナヅチで土壁を壊し始めたんだが、壊した土壁が崩れ落ちた…
2019/06/05
それ程恐くも不思議でもないが、我が家の洋室で起こった話。我が家には客間とは名ばかりの洋室がある。来客は多いが、みんなリビングに通してしまうので、洋室に通されるのは家庭訪問時の教師くらいだった。そうなると必然的に物置代わりになるもので、古い本やレコード、存在を忘れられた…
2019/06/03
父親の話。いわゆる不良社員で、朝から会社を休むなんてのが結構ある。でも、しっかり出世してるw本人いわく、仕事を責任持ってやってるからだそうだ…こんな父だが、会社を早退することは滅多にない。風邪こじらせても、定時まではしっかり働いてくる人。んで翌日、翌々日休むのは如何な…
2019/06/03
父から実際に聞いた話です。木工職人だった父が夜遅く作業場の片づけをしていると、背後で人の歩く足音がします。オガクズを踏みしめる、さく…さく…という音がはっきりと聞こえます。こんな時間に人が来るなんて。不気味に思った父が振り返るが誰もいない。足音も止みました。そしてまた…
2019/06/03
ガキの頃、朝起きたら、火の気がない和室の押入の襖が、下30cmぐらい焼けていたことがあった。焼けているというより、襖の上紙一枚だけが『炙られてめくれてる』というカンジで、下から古文書みたいな筆文字がのぞいていた。その家は家を建て替えるあいだ1年間だけ借りていた古い木造…