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祖父の遺影

2022/08/27

あれは中1のお盆だった。

うちは平屋なんだが、俺の部屋は仏壇がある部屋に続く廊下に沿っている。その上俺のへやの戸はスモークガラス?みたいのが張られていて顔こそわからないが、仏壇のある部屋に行き来してる人間は見える。

ちょうどその日は親戚一同集まってて居間には10人ほど集まってた。俺は部屋にこもって勉強してた。
そうしたら仏壇のある部屋から誰かが出てくる足音がした。ガラス戸に人影も写っていた。でも俺は特に気にしないでいた。どうせ居間に行くと思ったからだ。

しかし予想と反して足音は玄関から外に出て行ってしまった。
怪訝に思った俺は玄関に向かった。靴を数えるとちゃんと人数分ある。念のため外に出ると誰もいなかった。

わけがわからなくなり居間に行くとやはり全員いた。
俺は「今誰か座敷にいた?」と聞くと全員ずっと居間にいたという。
「じゃあだれか帰ったの?いま玄関開いたよね?」
そう聞くと「開いてないよ」と言う。
勘違いか・・・と思っていたら母と従妹が「えっ?開いたよ」と言い出した。

しかし叔母は、絶対に開いていないと言い張る。そこでさっき誰かが座敷から出てきたことを話すと父が「座敷を見に行く」と言い出した。一応バットを持って従妹と俺と父で見に行くことにした。
微妙にびびりながら戸を開けると、お盆につくるナスの馬?やらご飯やらが倒れていた。

「何これ・・・?」泥棒かと瞬時に思ったが仏壇には祖父が生前愛用してたロレックスが置いてあったし何よりこれだけ荒らしておいて物音ひとつしないわけがない・・・。
しかしひとつだけものがなくなっていた。それが祖父の遺影。

結局あの体験が何だったのかよくわからない。とりあえず泥棒ではないと思う。
それには不可解なことが多すぎる。

怖くなくて&長いうえ駄文でスマソ。

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