曰付きの墓地
2022/03/18
ちょっと友人の話で幾つか面白いのがあるからひとつする。友人の実家は造園屋なんだが彼の兄貴が自分ちの会社に就職する前の修行時代に遭遇した出来事。
東京近郊だかの造園屋で修行中の出来事なんだが、どうもその日中に終わらせないとならない剪定作業が思いの外難航。
現場は曰付きの墓地で親方も日没までには絶対に終わらせる気でいたが、上がるべき時間になってもノルマ達成できず。しかもその日中に終わらせて欲しいと言われて仕方なく作業を続行した。
冬が近い季節で17時を過ぎる頃には鬱蒼とした植栽の墓地は暗闇に包まれ光源を用意し全員が早く終わらせようと作業した。
黙々と作業していると全員三又に昇って高木の剪定をしているにも関わらず落ち葉の上を歩き回る音が聞こえ始め、
やがて話し声や怒声、甲冑の擦れるような音までし出した。勿論人影はない。
どうにも作業が続けられる状況でなかったので親方は仕方なく撤収の指示を出し、管理人の所に事情を説明しにいった。管理人もまぁ、察しているらしく了承してくれた。ちなみに全員怪我などなく、翌日には無事に作業も終わった。
あんま怖くなかったらスマソ。オチもないしね。でもこの友人の実家の古い家屋はガチらしい。それ以外にも彼の母は家系が何かあるらしい。