抱きつく腕
2021/06/16
これは25年程前にあった実話です。
東京都N野区にある、とある総合病院。看護婦の彼女はソコに勤めていました。夜勤もこなし、毎日を忙しく過ごしていたそうです。
その日は深夜勤、夜から朝までの仕事でした。ドコの病院でも多いと思いますが、その病院の霊安室も地下1階にありました。
霊安室はエレベーターを降りた廊下の一番奥。ドクターと二人、霊安室の隣のへやに用事があり行ったそうです。
用事が済み電気を消して部屋を出ようとした彼女。急にお腹のあたりを抱きつくように手が出てきたそうです。そのまま抱え込まれる彼女。
「冗談は止めてください、○○先生」
とドクターに向かって言った彼女。
帰ってきた返事は、「何の事だ?」
とエレベーターの前にいるドクターの言葉。
と同時に彼女を抱えた腕は消えたそうです。でもしっかりと見たそうです。確かに人の腕だった・・・、と。