死ぬ間際の独り言
2019/09/29
大学生のとき祖父が他界した。
死ぬ間際は意識は無いが、苦しみながらずっといろいろ独り言(うわごと?)を言ってたらしい。
「いま○○(俺)の部屋におる・・・」とかいろいろ言ってたらしいんだけど、最後に「なんやこの蟻。蟻がおる。△△(いとこ)!スプレーもってこい」ってはっきり言ったらしい。
その数十分後に死んでしまった。
翌朝、俺のいとこ家族が祖父の入る予定の墓の掃除に行ったら、墓周辺に蟻がいっぱいで、墓石にもいっぱい蟻が這ってたんだって。
祖父は家出してきた身で、その墓は祖父が一番最初に入る墓。
死ぬ前から退職金か何かで自分の入る墓を用意してて、それまではそれほど手入れしてなかったようだ。
死ぬ間際に、離れて暮らす俺の部屋とかいろんなところまわって、最後に自分の墓に行ったんだろうな。
俺はその場にはおらず俺の母親から聞いたんだが、不思議な話だわ。