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校内で肝試しで見た白い着物を着た人

2018/06/29

私は霊感が強いほうだと思います。
高校生ぐらいからはタッロトカードによる占いなどもしていて、友人たちからよく当たると評判です。
私自身はカードに書かれていることを読んでいるだけなのですが、占われている側は不思議がります。
心霊体験も日常的によくあります。
幽霊を見るのもありますが、気配や話し声を聞くのはしょっちゅうです。
気配は表現するなら空気がざわつく感じで陽炎のように空中にゆらめきを見るときもあります。
それはいつものことなので恐怖感はありません。
話し声の方はたまにですが、気味が悪いです。
何を言っているのかはまったくわかりません。
耳元でラジオの混線のようにクシュクシュというかゴショゴショというか内緒話をすごく早口で小さい声でわざと聞き取りにくく言われてるみたいに聞こえてきます。
その声は1人だったり2~3人だったり、男も女も子供も言ってることは全くわからないのにどんな人が話しているかのイメージだけは頭に浮かぶので余計に気味が悪いです。あるとき、自宅マンションの階段を下りて、コンビニに買い物に行ったとき階段からずっとこういう声が付いてきて、すごく怖い思いをしたのですがその時ふと、自分はいつからこういう目にあっているんだろうと思いました。それは小3の夏、学校のイベントで学年で校内キャンプがありました。
そのとき、校内で肝試しをしたのですが幽霊らしきものを見たのはそれが最初でした。肝試しは1チーム3~5にんの仲良しでチームになっていきました。
先生があらかじめ何箇所かに折り紙を置いてきていてそれを取りながら進むという方式でした。
今となってはコースまで覚えてはいませんが幽霊を見たのは紙を全部集めた直後、階段を上って最後の通りを抜け体育館に帰るときでした。
階段を上った先は、図書室と視聴覚室、第2音楽室が並ぶ通りで、その先の階段を下りたら体育館へ帰る近道だったのですが、第2音楽室の前に白い着物を着た人がユラユラと立っていたのです。
私は悲鳴を上げて来た道を引き返しました。
一緒に行っていた友達3人も一緒に悲鳴をあげて逃げました。
途中、次のグループとも合流して、違う道から体育館に戻りました。
その後のことは全く覚えていません。後日、あのとき同じグループだった子から
「あのときなんで、きゅうにキャーッって言って逃げたの?」
と聞かれ、
「えっ、だって音楽室の前におばけいたじゃん!」
と言っても、誰も見ていないということでした。でもその場所は元々、水道から離れているのに水浸しになっていたり、飾った絵もボロボロになったりするおかしな場所だったのです。思えばあの日以来少しずつ奇妙な現象に出くわしたり、見たりするようになった気がしますがあの時が1番怖かったです。

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