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ガジュマルの下

2019/07/21

私は沖縄出身で、
これは高校生の時の話です。
その日は校内球技大会で、
早くも敗退し午前中でやることのなくなってしまった私は、
ガジュマル(キジムナーがいるという木)の下で
ぼーっと他のクラスの試合を見ておりました。
球技大会も終わり、何事もなく家に帰り、
夕飯を食べた後くらいでしょうか、
体が痒くなり始めました。
最初は腕、肩、背中、お腹・・・
どんどん体中が痒くなります。
しまいには足の先から頭皮や頭まで!
痒くてしかたがありません。
バリバリひっかいているうちに、
顔なんて腫れてきてしまいました。
その時、電話がかかってきました。
何事かと心配そうな目で
私を見ていた母親が電話に出てみると、
相手『○○(母親の友達)だけど』と言います。
母親「あら、すごい久しぶりじゃない!」
相手『お宅の娘さん、今大変なことになっているでしょ?』
母親「?!?!」
相手『今から行くから』
数十分後、母親の友達が家に訪ねてきました。
この方はユタ(イタコのような人達の総称)で、
突然私の体をなでる様に手をかざし始めました。
ユタ「あんた、今日ガジュマルの下にいたね?」
私「あ、はい・・・(超不思議そうな顔)」
ユタ「キジムナーだよ。
昨日嫌なことがあって落ち込んでたでしょ?」
私「?!?!(なぜ解る?!)」
ユタ「そういう気の弱ってる人に憑くんだよ」
私を仰向けに寝かせ、
触れるか触れないかくらいの位置で
体中を撫でる様に手をかざしています。
すると不思議とかざされた部分の痒みがひいていくのです!
(ほんとに不思議)
ユタ「明日の12時になれば腫れもひくから」
次の日、私は学校を休みました
(顔が腫れてたから)
やる事もなくテレビを見ていて、
昼の番組『い○とも』が始まった瞬間でした。
多少残っていた痒みが、
ハッカ飴を舐めているかの様にスーっとなくなり、
腫れがみるみるひきだしたのです。
まさにアンビリーバボー!!
嘘のようなほんとの話です。

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