ネット上に存在する不思議で怖い話を
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中学の同級生

2019/06/21

大阪の梅田で、
「おーい(私)さん!」
と男に声をかけられた。
まるで見覚えがないんだけど、
仕事関係の人だとマズいので、
「どうもどうも~」
と愛想良く返事。
相手の男は笑いながら、
「絶対俺のこと分かってないやろwAやでA!」
と名乗ってきたものの、皆目見当がつかない。
「久しぶり」
だの、
「元気そうやな」
だの、にこやかに話す男にあたふたする私。
結局何も思い出せないまま男とは別れた。
仕事関係の人じゃないなら、
小中学校時代の同級生しかいないので、
(高校大学は女子校だった)
実家に帰り、卒業アルバムで男の名前を探した。
男は中学の時の同級生だった。
アルバムを見ても何も思い出せなかったので、
中学時代の友達に男のことを聞いてみた。
友達によると、男は不登校の生徒で、
一年生の時の半年間くらいしか学校に来ず、
その後はずっと欠席してたらしい。
私が男を覚えてないのは当然で、
同じクラスになったこともなければ、
おそらく話したこともないはず。
お互いの名前を知らなくても何の不思議もない間柄なのに、
なぜ卒業後13年もたって私に声をかけたのか、
なぜ私の名前を知っているのか、
なぜ13年たった私がわかるのか。
すごくもやもやした気持ちになったが、
あまり深く考えるのはよそうと思い始めて、
1ヶ月くらいたったある日、仕事で東京へ行くことになった。
東京滞在三日目、仕事が終わりホテルへ帰る途中、
「おーい(私)さん!」
と、またしてもあの男に声をかけられた。
地元を遠く離れた場所で、
接点がほとんどない男との再会に軽くパニックを起こした私に、
「また会ったね~」
とフレンドリーなA。
なんか怖くなって、
「ごめん、急いでるから!」
と逃げるようにホテルへ帰った。
半年間しか同じ学校に通ってなかったのに、
同じクラスにもなったこともないのに、
しゃべったこともないのに、名前もしらなかったのに、
そんな人と偶然立て続けに出会う確率ってどのくらいだろう。
ましてや地元じゃない場所で…
と考えると怖く怖くて、その日は眠れなかった。
それから3ヶ月後、友達とたま駅長に会いに、
和歌山へ旅行に行きました。
貴志駅にはたま駅長に会いに来たお客さんが大勢いて、
すごいな~と何気なく見渡した中に、あの男がいました。
これは一体どういうことでしょうか?
ただの偶然ですよね?
もう何が何だかわかりません。
その時も
「こんな所で会うなんて!」
とニコニコフレンドリーに話しかけて来たんですが、
怖くて無視してタクシーで逃げてしまいました。
その後進展があったので報告させていただきます。
彼は7年前に亡くなってました。
直接彼の身内に聞いたわけではなく、
当時彼が住んでいた近所の方の情報なので、
詳しい死因などはわからないんですが、
度々自殺未遂騒動を起こしていたらしいので、
恐らく自殺じゃないかとおっしゃってました。
2回引っ越していたので足取りを辿るのが大変でしたが、
どの場所でも彼は『変な人』扱いされており、
引っ越してから数年たっても、近所の方の記憶にはバッチリ残っているようで、
みなさん色んなことを話してくださいました。
長くなるので内容は省きますが、
なぜ私の前に現れたのかはわからずじまい。
腑に落ちない結果になりました。

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