愛車
2019/06/10
数年前の話です。
母を車で勤務先に迎えに行き、実家に送ろうとした時の事です。
途中片側1車線ずつの道路で、下り坂ブラインドカーブの手前で車が突然激しいノッキングをしました。
びっくりするほどのガックンガックンと激しいノッキングで停車。
助手席にいた母が「何?」と聞くのと同時位に、ものすごいスピードオーバーの車がセンターラインを飛び出してこちらの車線、私の車の真正面に。
停車している私たちと、向こうの車を運転する青年と正面で目が合い、私の右側を猛スピードでかすめるようにぎりぎりで反対車線に戻っていきました。
横をすり抜けていく車の青年が『やばい!』的に怯えた目をしていたのが忘れられません。
母が震える声で「どうして!?どうしてわかったの!」と私に言ったのですが、私にももちろんわかりません。
そのまま母に「…車が…停まった…」と言うのが精一杯でした。
私もあまりの出来事に手足の震えが止まらずパニック、すぐに車を動かせませんでした。
車が停まってくれなければ正面衝突は避けられなかった状態です。
とても大事にしている車なので、一人になった時に何度もお礼を言いました。