守護霊様
2019/04/03
中学生の頃体験した実話。
霊とか信じてない私もあの時は怖かったなぁ。
放課後、数人の女子・男子で当時流行っていた
「守護霊様」
をやろうという事に。
趣旨はコックリさんと殆ど同じで、
ただ10円玉が赤ペンに変わるだけ。
女子Aちゃん・Bちゃんの2人が実行者で、
私含め他数名は見守っていた。
まぁ普通に他愛もない質問をしてたんだけど、
いい加減飽きた私は横から勝手に
「AちゃんとBちゃん、とり憑くならどっちがいいですか?w」
なんて冗談半分で聞いてみた。
質問は実行者に限って有効というのが
当時のルール(?)なんだけど、
私はこの手の遊びは無意識の願望が
手を動かしてるんだと考えてたから、
当然ルール外の質問にはペンは動かない(動かさない)と思っていた。
でも最初は動かなかった2人の手が
だんだん小刻みに震えてきて、
いきなりスーっと赤い線を描きながら
一直線にBちゃんの方に向かって行った。
咄嗟に
「怖がらせようとしてるんだな」
と思った。
見てるみんなも笑ってた。
でも2人の顔は強張ってる。
Bちゃん側に来たペンはずっと動かず、
赤インクが紙に段々と赤い染みを作っていった。
そしていきなり2人の手(ペン)が
上下にトントンと動き出して、
そこで初めて何か変だと気付いた。
普通、紙からはペンは
離しちゃいけない決まりだったから。
2人は
「何これ」
「気持ち悪い」
と言いながら顔が引きつってた。
そのうちすごい勢いで
紙の上からBちゃんの目の前までペンが移動した。
紙の上で上下ならまだしも
今度は紙じゃなく机の上で直にトントン・・・。
誰もが
「これはふざけてない」
と悟ったみたいで、みんなで顔を見合わせた。
実行者の2人もとうとう半泣きになってしまった
(特にBちゃん)
これはやばいなーと思い、
私はふざけた質問をした責任をとろうと、
「私がAちゃんと持つ手を替わります」
と一応守護霊様(?)に断ってから交代した。
Bちゃんに矛先が向いてるから
流石にBちゃんと交代するのはまずいかなと思ったんで・・・。
ペンを握ってみるとびっくりした。
手がすごい力で上下に動かされる。
Bちゃんに
「動かしてるでしょ?」
と聞いても泣きながら首を振るだけ。
すると突然また紙の上に移動して
(ホントに引っ張られる感じだった)
「し・つ・も・ん・し・ろ」
とペンがなぞった。
普通守護霊様の方から何か言ってくる事なんてないから
もうみんなパニック状態で、
とりあえずこれ以上何か不気味な事を言い出さないように
「帰って頂けませんか?」
と聞いてみた。
すると
「NO」
何回もしつこくお願いしていたら
「NO」の周りを力強くグリグリ動き、叩き出した。
むちゃくちゃ怖くて私も泣きそうだった。
言い方を変えて
「どうすれば帰ってくれますか?」
と聞いてみると
「1・0・0・こ・し・つ・も・ん・し・ろ」
とりあえず急いでどうでもいい質問をしまくる事に。
質問をするうち私も他のみんなも落ち着きを取り戻してきて、
30個目くらいの質問に差し掛かった時
どうせなら霊だという証明をしてもらおう!って事になった。
Bちゃんは嫌がってたが私は面白半分で
「私たちを浮かせる事はできますか?」
すると「YES」
その途端私たちのペンを握る手がぐぐっと上に引っ張られて、
段々身体が起き上がっていく。
私はその時も
「ああ、自分が浮けと思ってるから無意識に・・・」
なんて無理やり思い込もうとしてたけど・・
どう考えても手はペンに引っ張られる形で浮いていく。
2人共完全に立ち上がって
つま先立ちしないとペンを離しそうになるくらいの高さに達した時、
いきなりBちゃんがペンを離しウワーッ!と泣き出してしまった。
私もびびって
「手を離します」
と断ってからペンを放したら、
ぽとりと机に落ちた。
その後急いで紙をビリビリに破いて捨て、みんな
「今日の事は深く考えないようにしよう」
と言い合わせて家路に着いたけど・・・
あの時手を離さなかったら浮いてたのかな?
何ていうか、ああいう自分の意思じゃなく
何かされるって体験後にも先にもなかったから
すごく怖かった。
家に帰ってから祖母にその話をしたら、
そういう降霊は半端な気持ちでやると悪い事が起こる、
コックリさんはその一番危険な例だ、
二度とやるなときつく叱られてしまった。
普段は私と同じように
霊なんて全く信じてない人だっただけに
ますます怖くなりますた。
その後暫くは私含め
その時のメンバーに災いは起きてません。
今から5年前、見ていた男子のうちの1人が自殺、
3年前同じく見てた女子が突然亡くなった
(心臓発作らしい)んですが、別に関係ないよね?