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ひつか駅

2019/05/17

俺が昨日体験したことなんだがいい?
昨日は剣道教室の鏡開きがあって、西○S線の終点H駅に行ったんだ。
まぁここまでは何も問題なく、
稽古して餅食って午後2時くらいにお開きになった。
ここからが問題だった。
自宅がS駅ってとこで、終点からS駅まで結構時間かかるんだわ。
小学生相手したり稽古したり餅ついたりしたから、
当然耐えられず寝てしまった。
不意に目が覚めたら、高校時代からこの線を使ってるのに
聞いたこともない駅に電車が止まってた。
しかも普段混雑まではいかないものの、
結構結構人は乗ってるはずなのに誰も乗っていない。
駅表示を見ると、駅名のところには「ひつか駅」と書かれてた。
あれ、これ異次元駅じゃね?と
前にきさらぎ駅とか見た俺は興味本位で降りてみた。
なんていうか、もう駅が真っ白なの。
いや、あれは駅だけが真っ白なんじゃなくて
あそこの世界が白かったんだと思う。
本当に色がなかった。
唯一あったのは駅名の黒い字だけ。
降りて3分後くらいかな?電車が急に行っちまった。
もしかして取り残された?帰れないんじゃね?
なんて急に恐怖心が湧き出てきた。
だって普段どの駅からも見えるはずの外の景色が無いし(真っ白で)、
改札への階段も無い。そして誰もいない。
やべえよ…俺このままここで死ぬのかな…降りなきゃよかった。
なんてホームの椅子で頭抱えて途方に暮れてたら、
突然訛った喋り方で話しかけられた。
「あんちゃんなずした?」
見ると、5~6歳の性別がどっちか分からない着物を着た
可愛らしいおかっぱの子が居た。
人を見つけた安心から、
今までの経緯を泣きながら話すと色々教えてくれた。
・本来ならばここは絶対に入ることが許されない場所
・あのまま電車に乗っていた方が危なかった。ここで降りてよかった。
・死の一歩手前。
・この駅の次にもう一つ駅がある。
・自分は俺の味方だと。
全部話し終わった後、
「あんちゃんまだ全然運を使ってね。それで帰してやる。
でも次はねと思え。わたすの力じゃ一回が限界だ。
次送られたら、烏~~(聞き取れなかった)様に頼れ。
あとそれ貰うど」
と言われ、気がつけば電車に揺られS駅の2、3駅前に居た。
あれは絶対に夢ではなかった。
気がついたとき目を開ける感覚じゃなかったし、
何せずっと被ってた俺のニット帽がなくなっていた。
貰うってこれだったのか?
長文すまんかった。
文書くの苦手だから、伝わりにくかったらすまない。
でも、似たような経験してる人が居るみたいだから、
何か手掛かりになればと思って書いた。
まぁ無事に帰ってこれた今となってはいい経験になったのか?
もう当分電車で寝ることはないだろうけど。

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