フランス人形のキャサリン
2019/05/07
いとこの家にあった
フランス人形風の人形がやばかった。
もともとそのいとこの家は
よく幽霊の類が良く出るのだが(自分の心霊体験の殆どがそこで経験)、
その人形はキャサリンと呼ばれていて、
大して古くも無く、いつの頃からその家にあった。
解り易く不気味で、何よりも目が怖かった。
自分はよくその家にマージャンをしに行くのだが、
後ろから妙に視線を感じる時は
決まって後ろにその人形が置いてあった。
いとこ家族は大して気にせず過ごしていたのだが、
ある日その家の子供(いとこ)がキャサリンの夢を見てから、
だんだん家族も気味を悪がり、
意識するうちに家族の一人があることに気がついた・・・
人形の様子が以前と少し違って見えるのである。
実際に自分も見たが、明らかに感じが違ってた。
なんていうのか、生生しいと言うか、
まるで少しずつ生き返った様だった。
しかも、自分は確認していないが
髪が伸びているらしいのだ。
こりゃやばいって事で、
どっかの神社か霊能者だかは忘れたが、
浄化して頂く事になった。
自分もキャサリンが浄化されて戻ってくる姿を見るまでは、
気味は悪かったが除霊なんて大げさだと思っていた。
しかし戻った姿を見たときは鳥肌がたった。
全くただの人形になっていたのである。
除霊前の生命感が全く無く、目にも力が無い。
無機質なただの人形になっていたのだ。
やっぱあれは何かが入り込んでいたのだろうか・・・