タクシーの運転手
2019/04/29
武田鉄也が十年ほど前にテレビで喋ってたネタ。
たまたま乗り込んだタクシーの運転手の喋ってた話が、怖くないのにすごく怖かった。
ある雨の夜、そのタクシーの運ちゃんが新宿のMビルの前で客をひろった。
客はどこといっておかしなところのない普通のサラリーマン。
行く先は渋谷Kビル。道中、不思議なこともなく、Kビルに到着。
客をおろしたとたんに、こんどは若い女がタクシーを止めた。
行く先は新宿Mビル。珍しいこともあるもんだと思いながら、運転手は折り返し新宿に車を走らせる。
なんと、この夜は四往復おなじことがつづいたそうだ。
その次の夜も、新宿のそのビルの前を通りかかると必ず客がいる。
そして、なぜか客が手をあげる瞬間、まわりにはタクシーの姿が見えず、
その客をのせざるをえないことになってしまうのだという。
のせると必ず行き先は渋谷Kビル。
客はみんな普通の人たちで、挙動不審な様子はかけらもなし。
怖くて新宿にはいけなくなったと、その運転手は話していたらしい。