ネット上に存在する不思議で怖い話を
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詰めろ!

2019/03/25

俺が大学生だったころの夏休みの話。
廃墟巡りをしていた俺たちは
山の高台にある廃墟の施設へ肝試しに行った。
夜9時ぐらいに友達の家に集合し
そいつの車で廃墟へ向かうことになった。
車はツードアのスポーツタイプで
かろうじて4人のれるほどの車だった。
野郎4人だったので正直狭い。
後部座席は天井に頭が着いてしまうくらいだった。
廃墟に到着したのは10時を廻った頃。
まわりには電灯は無く町の灯りも遠い。
懐中電灯を持ち
立ち入り禁止と書いてある柵を乗り越え
廃墟に入っていった。
案の定、入り口の窓ガラスは割られ
容易に進入することができた。
廊下を歩きながら各部屋に入り
ヒャーヒャーいいながら
妖しい物はないかと物色してた。
そして廊下の一番奥の部屋にたどり着いた。
ドアには
「危険ハイルナ!」
とスプレーで殴り書きがあった。
お構いなしに一人がそのドアを開けたとき
入り口付近がバッ!っとフラッシュのように光った。
一斉に振り向く4人。
そして振り向いたと同時に今度はその部屋が光った。
何が起こったのかもわからず
ダッシュで入り口に逃げる。
何かに追われるような感覚を残しながら車に飛び乗った。
4人中2人は助手席側から後部座席へ乗り込んだ。
俺も後ろの席に乗り込んだんだが
先に乗り込んだ奴がじゃまで中に入れない。
俺が
「早くのれよ!!!」
と叫ぶが先に乗った奴は一向に奥につめない。
無理矢理乗り込んで
もう一人も助手席に乗って急いでその場を後にした。
5分もして山を下り幹線道路にでた。
いくらか冷静さを取り戻して
隣の奴みたらなぜか後部座席の中央に乗っている。
俺が
「おまえ奥つめろよ!!」
と言ったらそいつが
「だって誰かいたんだよ!!」
って叫び返してきた・・・。

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