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自称すごい怖がりのA子

2019/01/21

大学時代の奇妙な話。
サークルで一緒になったA子。
自称すごい怖がりで(バンジーとかは平気でやってたけど)
肝試し系イベントには絶対参加しなかった。
ある時、先輩が建前上は花火、
実際は肝試しに連れ出しにかかった。
現場に近づいた車の中で、
A子が痙攣してうわごとめいたコトを言いはじめた。
私はその直前に
A子が携帯をマナーモードにするのを見ていたので、
演技だろうとは思いつつも、
先輩のやり口がイヤだったので、
泣き演技を入れながら
「何かヘンですよ、帰りましょう」
と叫び続けたので、
諦めて帰ることになった。
A子は街まで戻ってくるとケロリとしていたが、別れ際に、
「私子さん、ありがとう。
眠る前にグラスに水を注いで南窓のとこに置くと、
ラップ音は止むわよ」
とポツリ。
えぇ?!私部屋のラップ音のこと
誰にも話してないのになんで?
しかも水置いたらホントに止まるし・・・。
A子に再び会った時その事を聞いたら、
あからさまに話題を変えてきたので
私も深く追求しなかった。
A子はその後も肝試し系はパスし続けたが、
「見える」とかいった話は一切しなかった。
オカルト興味無し~という立場で卒業まで過ごした。
卒業してA子とは縁が切れたが、
「私、見えるんだ~」
とか言った話を聞くと今でもA子のことを思い出す。
そして、あの時の車中でのA子の痙攣とうわごとは
本当に演技だったのか、
もしあのまま肝試しの現場まで行っていたらどうなっていたのか・・・
と今でも考える。

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