シベリアン・ハスキー
2018/11/05
十数年前の話。
夕方、田舎の一本道を車で走ってると、
前からシベリアン・ハスキーがトコトコ走ってきた。
その頃、ハスキーはいわゆる流行りの犬種で多く飼われていたけど、
ハンパない運動量が必要な犬なので、
持て余した飼い主が捨てたり、
犬の方が飼い主に見切りつけて脱走って話がよくあった。
うちの旦那は犬好きで、
呆れるくらいのジョギングマニアなので、
そういうハスキーを過去に二度保護した。
その日のハスキーもきっと同じ境遇だろうと、
即車をUターンさせたが、
数秒前に居たハスキーがどこにも居ない。
田んぼの真ん中の一本道で、
隠れる場所なんてない。
旦那と二人、
おかしいねって言いながら進路戻してしばらく行くと、
動物霊園があった。
きっと戻りたい場所がある、
幸せな犬だったんだろうな…
そう思ってちょっとホッとした。