叔父の知らせ
2023/05/10
10年前、叔父が亡くなった。
葬式の日、家族で叔父の住んでいた公団の一室に泊まった。
その夜、夢に叔父が現れた。
部屋にあるタンスを、何やらごそごそとさぐっているようだった。
目覚めた後、こんな夢をみたよ、と家族に話した。
すると、母も姉も父も、皆同じ夢を見ていた。
特に仲の良かった姉、霊感家系の母は、タンスの下から3段目を開けていたという事まで分かっており、それは二人とも一致していた。
そこには普段、叔父のパンツが入っており、
「きっとあの世に行くのに裸で恥ずかしかったんだね」とその時は笑っていた。
…だが後日、叔父の姉によりタンスの3段目の底の方から株券が発見された。
叔父家と一番親しくしていた我が家に、それを知らせにきたのかもな。
パンツなんて笑っちゃってごめんな。