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妹の部屋

2018/09/14

妹の部屋に泊まった時の話。
自分は長野で働いてるんだけど、時たま東京に出張するときがある。
勿論会社から宿泊費みたいなホテル代は出るんだけど、自分は大抵妹の部屋に泊まる。
場所が白山だから便利だし、大学がある(東大と東洋大)から安い店も多い。
そんないつもの出張のとき、いつものように妹のアパートに泊まったの。
よせばいいのに、数日前に心霊スポットに逝ったらしいのね、妹。
もう馬鹿かと。
やばいことはやめとけと。
でも逝っちゃったらしいが。
案の定、なんかおかしいんだって。
「連れて来ちゃったかもしれない」
とかって言ってるの。
自分はそういうの全然わからないし、正直妹の言葉は信じていなかったんだけど、怖がりぶりが尋常じゃないの。
まじめに怖いって言ってるさ。
その夜、妹がトイレに行ったのね。
そのとたん凄い悲鳴。
マジ?
って思ったけど、実際大声出すのって迷惑じゃない?
近所迷惑になるしさ。
だからこりゃマジだなって思ったんだよね。
飛んでいって
「何だ?」
って聞いたら、そこにオッサンが座ってるって。
便器に。
俺には見えないのですのだ。
全然。
でも、居るって言うの。
妹が。
さすがに怖くなったけど、見えないんだからしょうがないわけで。
「なんだチミは?」
って言ってみたの。
どう見えるのかわからないんだけど、なんか半透明みたいなかんじ?って言う風に見えるらしいよ、その人。
その場でそういうふうに説明されたんで、一応お引取りしてもらおうとおもって、
「あんたはこの世の人ではないあの世の人なんだから、この部屋から出て行ってくださいな」
って言ったの。
もう((;゜Д゜)ガクガクブルブル。
やっぱりあの世の人なんだから、ドアとか自分じゃ開けられないかな?って思ってさ、そのときなんでそう思ったのかわからないんだけど。
幽霊なら壁とかドアとかするっと通り抜けたりするんだよね?
とにかく、見えないなりにさ、玄関のドアを開けて、
「とにかくどっかに行ってください」
って言って。
「幽霊が出たら人に迷惑だから、どっかに飛んでいってください」
って言ってさ。
まあとりあえず言っただけだけど。
だって見えてないんだもん、自分。
妹の見たところによると、飛ばなかったらしいw
普通に階段を下りてどこかに行ったって、あの世の人。

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