長崎のホテル
2018/09/04
長崎にあるホテルの話。
実在するので名前は伏せておきます。
ある福岡にすむ男友達5人がバイクで長崎まで旅行に行った。
日帰りで帰るつもりだったのが、帰りが遅くなったので一泊しようということになり、その長崎●●ホテルに泊まった。
シングル5部屋をそれぞれ借りたのだが、Aくんは601号であった。
Aくんが夜寝ていると窓が開いていてカーテンがバサバサとゆれている。
耳障りだったので窓を閉め、また眠りについた。
しばらくするとまたバサバサと音がする。閉めたはずなのに、寝ぼけてたのかなと思い、また窓を閉めた。
するとまたカーテンがバサバサとなり、窓が開いている。
気味が悪くなったAくんは一緒のホテルに泊まっている友達に電話をした。
しかし友達は笑ってとりあってもらえない。
「いわくつきのホテルには、壁にかかっている絵の裏にお札が貼ってあるらしいぜ~」
Aくんはベットの頭元にかかっている絵を恐る恐る裏返したがそこには何もなかった。
その夜Aくんは部屋の電気をすべてつけ、バサバサという音に悩まされながら一夜を過ごした。
次の朝、友達4人を部屋に呼んで昨夜の不可解な出来事を話し、みんなで部屋を調べはじめた。
そこで友達4人はAくんの話が嘘ではないことを知った。
確かに絵の裏には何もなかった。
だが、ベッドの下、一人用のソファーの下、見えない場所のいたるところにお札がベタベタベタベタベタベタベタベタと貼ってあったのだ。
40枚弱はあったとのこと。
5人はそのまま転げるようにホテルを出、福岡に戻った。
ホテルの人には何もいわなかったから601号はそのままだろう、行ってみたら怖い経験ができるはずだと彼は話すが、その部屋に一人で泊まる勇気は私にはない。