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こっくりさんの最中にコインに添えた手を放してしまいました

2018/08/01

これは、私が中学1年生の時に、実際に体験した恐怖体験です。
当時の私は、部活の友人たちとコックリさんにはまっていました。
神に鳥居や文字を書いて10円玉を置き、そこに皆の手を添えます。
あとは、コックリさんを皆で呼び出し、いろいろな質問をして、答えを教えてもらうのです。
半分怖い思いもありましたが、本当に霊がいるなんて信じていなかったし、未知の世界の扉を開く感じでとてもワクワクして楽しかったのを覚えています。
コックリさんをする時の注意点としては、途中で勝手にコインに添えていた手を離さないことです。
コックリさんがきちんと鳥居をくぐって帰るまで手を添えていないと、コックリさんが霊界に帰れなくなり、呪われてしまうと言われていたからです。
毎回滞りなく最後までコックリさんを終えていたのですが、ある時、友人の一人がうっかりコインに添えた手を放してしまいました。
一瞬、皆の顔色が変わり焦りましたが、再び手を添えてなんとか鳥居をくぐってもらい、コックリさんは無事に霊界に帰ったものと思っていました。
冗談で、これで呪われちゃったりしてと話もしましたが、皆実際に呪われるなんて思っていなかったと思います。
ところが、これが後々続く恐怖体験の始まりでした。
その日の夜、私は酷い悪夢にうなされました。
終戦記念日頃にテレビのドラマでよく見るような、軍服を着た男の人が現れて、一緒に戦争に駆り出される夢です。
木々が生い茂る山の中を、空腹と恐怖心でいっぱいに心を満たしながら、ひたすら歩くという夢でした。
特に銃で撃たれるというものではなかったのですが、自分はこのまま死んでいくのだろうか、家族にはもう会えないのだろうかという苦しい気持ちでいっぱいの夢でした。
朝起きた時には、冬なのに寝汗をたくさんかいていて驚いたくらいです。
部活の朝練にいくのに、コックリさんを一緒にしたメンバーと待ち合わせしていますが、皆、朝から元気がなさそうです。
そして、その原因は、皆も全く同じ夢を見たことにありました。
こうして、私たちは自分たちが大変な過ちを犯してしまったことに気が付いたのです。
おそらく、私たちが呼び出したのは、戦争で辛い思いをした兵士の霊だったに違いありません。
皆で神社へお参りに行き、帰宅しましたが、それから3日続けて同じ夢を全員が見ました。
これはさすがにまずいと思い、思い切って母に相談しましたが、取り合ってくれません。
子供のただの妄想だと思って、聞き流されてしまうのです。
他の友人たちも同様で、中学生の私達には自分たちで祈祷師を頼むお金も、つてもありません。
友人の1人が、そういえば教会が自転車で行ける距離にあったと言い出し、土曜日に皆で出かけることにしました。
教会へ入ると、神父さんがいて、私たちの話を聞いてくれました。
そして、その場で悪魔払いをしてくれたのです。
十字架のネックレスを私たちの頭に当てて、悪魔に出ていくようにと言いつつ、体を揺さぶるという方法です。
こういうのって、肩が軽くなるとか、何らかの変化があるものだと思っていましたが、特に何も変わった気はしません。
神父さんには申し訳ありませんが、それで本当に霊が呪いを止めてくれたのかどうか半信半疑でした。
ところが、それ以来、パタッと全員の悪夢が止まったのです。
悪夢を見ただけの恐怖体験かと思われるかもしれませんが、毎晩寝ると自分が戦争の最前線にいる気分を味わうのって、本当に恐ろしいです。
それ以来、私たちの間では、一切コックリさんをして霊をもてあそぶことはなくなりました。

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