海へといざなうもの
2018/07/16
ついこの前友達の別荘に友達四人で行ったときの話。
あれは深夜1時を過ぎた辺りだろうか。
海の見えるコテージでみんなでくつろいでいたら、俺は海から
「ゥォオオン・・・」
という女の人の声が聞こえた。
何か喋っていた様にも聞こえた。
しかし、みんなは聞こえなかったという。
何だ、気のせいか・・・と考えていた矢先、自分の吸っていたタバコの火がいきなり消え生暖かい風が吹くと、今度はかなりはっきりとした大きい声で聞こえました。
「ウォオォン・・・お前らもこっちへ来い・・・」
この声はみんな聞こえたらしく、パニックになりながら部屋に戻っていった。
そこでまた先程の声について話し始めた。
なぜコテージの先は崖なのに声が聞こえたのか、なぜタバコの火が消えたのか?
そうこうしているうちに朝になり、コテージで朝食を取っていた。
俺はふと気になり、海に一番近いコテージの辺を見ていた。
すると、なぜか柵の根本が濡れていて、柵の一本一本に手形がついていました。
後日、その海で俺たちが泊まっていた時に水難事故があったらしい。
後々考えると、あのときに連れて逝かれなくてよかったなと思った