ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

実家から呼び出しのポケットベルが鳴り公衆電話から連絡を取ろうとしたところ

2018/05/20

20年くらい前の、まだ携帯電話が高額で誰も使っていない時代で、ポケットベルが最も新しい情報機器として売り出された時代の話です。
同僚と車で遠方へ仕事に行き高速道路を降りて国道に入った時に、ポケットベルの呼び出しが鳴りました。
車を国道の脇に止めて、道路沿いに平行しては並ぶ線路の脇に公衆の電話ボックスを見つけたので、急いで連絡を取ろうと公衆電話へ走りました。我が家へ連絡するために、公衆電話の受話器を上げて、テレホンカードを入れプッシュボタンを押して、呼び出しコールが何回か鳴り、受話器がとられる音がしました。
「お母さん、なにかあった。」と聞くと、母の声ではなく優しい声の女性が「あなたのかけたところではありませんよ」と言われました。
慌てていたのでプッシュボタンを押し間違えたんだなと思い、「すみません。まちがえました。」といったん電話を切り、3・4回ゆっくりと家にかけなおしましたが通じないのです。ところが、5回目のプッシュボタンを押し終えるまでに、また同じ女性の声で「この電話からはあなたのおうちにはかからないのですよ。」「ごめんなさいね」と言われました。
私は「今、私は家にかけたいのですが、どうしてもかからないのです。いったい私はどこにかけているのですか。」「何度かけてもかからない、なぜですか。」と尋ねてみました。
女性は優しい声で「ここはね、しこくなんですよ。かからないのでごめんなさい。」と答えました。「そうですか、すみませんでした。」と私は四国と思い、電話が混線しているのだと連絡をあきらめました。その日は8月の暑い日でしたがボックスを出た瞬間に冷たい風がサーと吹いて顔が冷として、足元に顔を落とした時に、電話ボックスの横に小さな地蔵さんの祀られた社がありました。私は胸がドッキとしました。すぐわかりました。「今話をした優しい女性の声はこの人だったんだ。」と思えました。
私は自然にしゃがんで地蔵さんに手を合わせていました。そのあと道路沿いに止めた車に走って帰りました。
車で待っていた同僚が、「なんでそんなに嬉しそうに話してたの」と聞きました。
私はとても困っていたよ、笑ってなんていなかったはずなのに。電話ボックスでの話した内容を同僚に言うと、同僚は「しこく」は「死国、じゃないの。」と言いました。
私は車を発進し、少し進んだところの軽いカーブのある海水浴場の出入り口で起きたばかりの正面衝突事故に遭遇しました。
あの、電話ボックスへ寄らなかったら、私が事故に合っていのかしら。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS