はりついたモノ
2019/01/07
もう一年以上前の事だが、俺はバイトに行くために昼前に家を出た。家からバイト先までは一本道で、田舎だったから周りは畑ばっかりで民家は殆ど無くて人通りもあんまりなかった。あえて言うなら途中で小さな霊園があるぐらいか。この日も人通り無く、車も通る事がなくて俺はいつも以上に…
2019/01/07
もう一年以上前の事だが、俺はバイトに行くために昼前に家を出た。家からバイト先までは一本道で、田舎だったから周りは畑ばっかりで民家は殆ど無くて人通りもあんまりなかった。あえて言うなら途中で小さな霊園があるぐらいか。この日も人通り無く、車も通る事がなくて俺はいつも以上に…
2019/01/05
四月にとある駅前にあるワンルームの賃貸マンションに入居した。いい歳をした独身の男が実家に居続けていれば煙たがられるのは仕方ない。引越し先は四階建てのビルであった。一階は店舗になっていて、飲食店が入っており、二階から四階がワンルームの賃貸になっていた。築二十年近いこともあり、空…
2019/01/04
私は幼稚園の先生をしています。私が受け持っていた桃組にAくんとBくんがいました。ある日の事。AくんとBくんは一緒にアスレチックから落ちてしまいました。しかし、怪我はたいしたことがありませんでした。ずっと泣き続けるBくん。Aくんは全く泣いてません。だから思わず私も「…
2019/01/02
先日、とあるこじんまりとした旅館に泊まった。少し不便なところにあるので訪れる人も少なく、静かなのが気に入った。スタッフは気が利くし、庭も綺麗、部屋も清潔。文句なしの優良旅館だ。山の中にあるため夜遊びする場所もなく、日付が変わるころには旅館の中は静まり返っていた。早めに…
2019/01/01
おととしまで住んでたアパートの話。引越しをしようと決め、物件探しをしてるとき「ちょっとした縁で安くできるから」とそのアパートを不動産会社から紹介された。部屋は1K、ロフトつき、日当たりも良し。大き目の収納もあり、交通の便もよく、ほとんど文句ない物件だったのでちょっと奮発して…
2018/12/28
ある日友人から「一ヶ月ほどでいいんだけど、この子達預かってくれない?前の飼い主が急死してこのままだと保健所行きになっちゃうのよ」と頼まれた。「この子達」というのは3匹の犬。もう大人になっており、犬種は雑種だと言う。動物はなんでも好きなので「里親が見つかるまで」と言…
2018/12/26
これ小学校5年の時の話。当時町外れに古びた館があってそこに仙人みたいなじいさんが住んでいて、俺たちは「屍伯爵」と呼んでいた。ある夏の日、俺と友達の亜と異の3人で、伯爵の館に探検に行くことにした。あの広い館で半死人みたいなじいさんが何をしているのか前々から興味があっ…
2018/12/24
これは確か俺が小四の頃からの話小4のある時に、両親が離婚をすることになった。離婚した理由は今も知らないんだけど、その時の母親は母「お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!」と言っていた。離婚の日に至るまで、何度も何度も聞いた台詞である。何故かというと、これは夫婦喧嘩の度に…
2018/12/24
知り合いが霊感なんてもってるとこっちまで知りたくないことを知ってしまうこともある。私の友達が普通に見えてしまう体質らしくよく私に憑いている霊とかを教えてくれる。いわく私には現在5人ついているらしい。そんな女の子をきもだめしにつれていった時の話。休みの前日男2人女2人で…
2018/12/23
彼はエレベーターの管理、修理をしている。ある日、病院のエレベーターが故障して止まってしまった、と連絡を受けた。すぐに車を飛ばしたが、到着した時には2時間がたっていた。現場へむかうと、人だかりがしている。中には看護婦が閉じ込められているらしい。「大丈夫ですかあ…
2018/12/22
大学1年だった俺と当時付き合っていた彼女が経験した話。それは8月頭の蒸し暑い日のことで、俺と彼女はキャンプをするために車で群馬に向かっていた。目的地付近に到着した頃には日が落ちかけていて、テントを張る場所を探す時間も無く飯を炊く気力もなかったので、どこか宿を探そうと…
2018/12/21
俺の高校時代の友人の弟(当時小学4年生)は、背後霊が見えると言っていた。弟が見えるようになったきっかけは、教室にいる時に稲光が「ピカッ」と光った時かららしい。そういう時はみんな窓の外を見るものだが、弟は教室内を見ていたのだった。そして、2度目の稲光が光った瞬間、友人…
2018/12/16
友達から聞いた話。幼稚園児の女の子と母親がフリーマーケットに出掛けた。その子はとてもぬいぐるみが好きでフリマに行くと必ず人形を買っていた。そこで女の子は一つの人形の前で足を止めた。「ママ、このお人形買って!!」その人形を見て母親は仰天した。何とその人形には口が無かっ…