ノックの音
2024/12/28
とりあえず最近あった話、短いけど
このあいだ、滅茶苦茶暇でなんとなくゴロゴロしてたら、突然部屋をコンコンッってノックする音がした。
あれっ?と思ったけど、うとうとしかけてたし幻聴かーと思ってスルーしてた。
そしたらまたコンコンなりやがったから、部屋のドア開けたけど案の定誰もいない。
いや、流石に今のは幻聴じゃないだろ…。そう思ったけど、なんとなく怖かったから深く考えないようにドア開けっぱなしで布団にもぐった。
その瞬間、コンコンコンコン!って、さっきよりもずっと大きな音がした。しかもそれが何度も。
流石にコエェ!と思ったんだが、何かがおかしい。布団から恐る恐る出てみると、すぐに違和感の原因がわかった。
…そうだ、ドアは開けっ放しなのに、ノックの音がしてるんだ。
わかったはいいが、それはそれで怖い。文にするとそうでもないが、そのときは本当に怖くて軽くパニックだった。
そのとき、携帯の着信がなった。着信は3コールぐらいですぐに切れたが、そいつのおかげでだいぶ緊張がほぐれた俺は、音がどこから鳴ってるのか探そうとした。
…が、探すまでもなくそれは分かった。あいかわらず鳴り止まないノックは、俺の部屋の天井近くにある収納場所、その中から聞こえてたんだ。
それに気がついたとたん、ノックの音はぴたりと止まった。突然静かになった部屋は、さっきまでのことが嘘のように感じるほどいつもどうりだった。
涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、俺は部屋で一人、なぜか恐る恐るそばにあった携帯を見た。
そこには可愛らしく微笑む虹嫁の待ち受けと、一件の着信表示があって、それまで強張ってい体から一気に力が抜けた。
そこからはあんまり覚えてないんだが、着信者の先輩にメールして、家まで来てもらった。
事情を聞いて先輩はその収納場所を嬉々として開けようとしてて、ある意味怖かった。
ってか、文に起こすとあんまし怖くないな…文章力乏しくてスマソ