ネット上に存在する不思議で怖い話を
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瑞牆山での不思議な体験

2023/12/16

山梨の瑞牆山(みずがきやま)って山について誰か変な噂とか知らない?

8/4に登ったんだよ。夕方から登り始めたんだけど、途中で凄い濃霧にあってそこで不思議な体験したんだよね。
ちなみに登山歴は8年でこんな体験は初めて。

で、登り始めたのがログデータで16:43。
所謂、北面ルート(?)黒森上から登り始めたんです。
で登り始めて1時間半くらいで滝まできたんですが、ここから先に霧が見えたんですよ。
まぁ標識もあるし、装備は完璧。ちょっと天候ヤバくなったらビバークすりゃいいかなと思って進んだんだ。

でもこの判断が間違いだった。

滝をすぎてから40分くらい。時間で19:01だったのは記憶してる。
あたりが暗くなってきたし、霧も濃くなってきたのでヘッドライト、携帯ランタンを装備。
その時に気づいたんだけど前を誰か歩いてるんだよね。時たまライトの光が霧の中から見えるんだ。
前の人に追いついちゃ悪いから少しゆっくり行こうと思ったわけ。
その後どんどん霧が濃くなって先行してる人の明かりをたよりに登って行ったんだけど違和感を感じてたんだ。

自分もペースをかなり遅くしたのにライトっぽいものとの距離がほとんど一定。
しかも明かりの色が問題で、霧だったし、ボンヤリしてて気にしてなかったけど
ライトの色が赤黄色っぽいんだよ。普通今時の登山者、特に夜間歩く人ならほとんどの人がLEDだし
それにヘッドライトにしてはやけに後ろを振り返ってるんだよね。
まぁ振り返ってくれるから自分から見えてる訳なんだけど。

その後時計を確認したら21:00を過ぎてて一向に山頂に着く気配もなく、霧も濃いまま。
さすがにヤバいな。と思い立ち止まって地図とコンパス、GPSで位置を確認したんだ。

で位置情報。なぜか受信できない。まぁ濃霧で受信できないってことは確かにあるから気にせず、
じゃあと、高度計使ってだいたいの高度ど山の斜面の方位からどの辺りにいるかを予測してみたんだ。
そしたら高度1870m、斜面方位が真西。
つまり山の真東側にいることになってたんだ。
もちろん登山道から大きく外れてしまったようなんだ。

こんな時は動かず朝になるか霧が晴れるのを待つべきだな。と思い野営準備をした。
その時もその明かりはこっちをちらちら見ているような、そんな風に見えたんだ。
霧で反射してるだけだとその時は思ってたけど。

食事してツェルト張って、少し寝た頃かな?スゴい辺りが明るくなった気がして起きたんだ。
でも辺りは暗闇。 その中で例のライトもといこの時点でライトじゃないとわかったんだけど、
明かりがみえていたんだ。こちらが泊まってから向こうも動いていないようだった。
さすがに怖いから少しだけ移動しよう。
と思ってツェルトたたんで、南西の富士見平小屋方向に進んだんだ。
もう道とか関係なく南西方向にとにかくまっすぐコンパスを使って歩いた。

その時は体力には余裕があったけど心理的に余裕無かったし、正直山登りであってはならないことしてたんだなって思うよ。

時計を見たのが1時過ぎてたと思う急にスゴい近くで女性の声が聞こえたんだ。はっきりと。
「どこにいくの。そっちじゃないよ」
って。焦って辺りを見回したけど当然誰もいない。
さっきまで見えた明かりも見えなくなってたんだ。

幻聴が聞こえるとかこりゃホントにヤバい事になってきたのと思って小走りになったんだ。
さすがに息も上がってきた。
そしたら見えるんだよ。木々の間からさっきの明かりが。
見えている方向は南西方向。
つまり自分の進行方向。
でも、今まで道無き道を結構急いできたし、その明かりが突然自分の前に来れるはず無いんだ。

怖かったけど、どうしようも無かったしとにかく山小屋方向へ急ぐしか無いと思って明かりのある南西の方に急いで進んだんだ。
何かと遭遇したらヤバいという緊張感と、濃霧、闇という状況から冷静じゃなくなっていて、
さっきの声が「そっちじゃない」「そっちは危ない」っていろんな方向から聞こえてくるんだ。
まるで囲まれているかのような、頭の中で響くような。そんな状況が続いて4時前頃かな?
フラフラになっていた時に足が何か踏んだんだよ。
そしたら

「おまえも同じめにあえば良いのに」

って聞こえて明かりも声もなくなった。
踏んだのは何かの花束みたいだった。

そこから霧が少し晴れはじめて辺りも明るくなり、忘れてたGPSも使えたので富士見小屋に避難しました。

小屋の親父にその話したら瑞牆の霧は異界に繋がっていて、過去に何人か行方不明になってるとか。
あとは付近で女性が亡くなってるんだって?
その人へ花束とか持ってくる人いるのか訪ねたけど相当前の事だから今は場所もわからないとの事。
真偽はわからないけどね。

この時点で気づいたのは声は1人じゃなかった事。全て女性の声だった事。
最後の同じめに・・・の声だけ金切り声みたいな声だった事。
そして自分が通ってきた斜面が50mで100m近く下るとんでもない勾配だった事。

自分は何に誘導されてドコを通ってきたのか、そして最後に踏んだ花束みたいなものはまだ新しく、かすかに線香の臭いがした。
狐にでもつままれたのか?
とにかく無事に降りれてよかったです。

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