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神様のお使いの頭を叩いたりするから

2022/06/26

小学校低学年の頃親父に連れられて家の近くにある神社に行ったんだ。今はもう埋め立てられて無いんだけどそこの神社には龍神様をおまつりしてる池があったのよ。

その池ってのが神社が山の中にあるってのもあるんだけど木がたくさん生い茂ってて真昼間だってのにいつも暗くて不気味なのな。

じーちゃんからはよく池に近づきすぎると龍神様の手が出てきて引きずり込まれるとか言われてたし、俺は正直その龍神池があんまり好きじゃなかった。

その日は夏の暑い日で神社の本殿に御参りした後に神社の敷地内にある英霊殿や観音様にも御参りしたのよ。もちろん龍神様にも御参りに行った。

親父が「怖いか?ん?w」って俺の背中を押しながら煽るもんだから俺はムキになって「怖くないし!」つって池のすぐ近くまで歩いて行ったんだ。

そんで池の近くまで行ったはいいけどやっぱり怖い、俺はなんとか平常心を保とうと池の淵に置いてあったカエルの置物の頭に手を載せて「ホラ!大丈夫やん!」と強がって見せた。

その瞬間に鳥が鳴きだしたんよ、しかもかなりでかい声で
今まで木々がざわめく音くらいしかしてなくて生き物の声なんか一切聞こえなかったもんだから俺はめちゃくちゃびっくりした。

しかもその鳴き声がずっと「タータイタ!タータイタ!タータイタ!タータイタ!」って『叩いた』と言ってるの。

俺は何が何やらわからなくなっておどおどしてたんだが親父は笑いながら「あーあ、神様のお使いの頭叩いたりするからやw」と言ってきた。

俺は必死に「ちゃうもん!手乗せただけやん!叩いてないもん!」と弁解したが親父が素直に謝っとけと言うので池に向かって手を合わせながら(叩いてごめんなさい、もうしません)と心の中で謝った。

そのあとすぐに神社を出たんだが結局神社から遠ざかって声が聞こえなくなるまでその鳥はずっと鳴いてた。

>>神社みたいな存在って、(特に無宗教の日本人にとっては)ものすごく大事な存在なんだと思う。
そして、現代ではそういう畏怖の念を抱かせる場所って、どんどんなくなっていってるよね。
日本が(世界が、文明人が)少しづつおかしくなっていってることと、無関係ではない気がする。
その神社の神様、あるいは神様の使いの鳥は、少年に「この世には畏怖に値するものがあるのだぞ。
傲慢になるなよ」という、ものすごい智慧を、体験として少年に与えてくれたのかもしれない(本人は気づいてなくてもね)

>>これ全然信じてもらえないけど実話なんだ。
俺の家の近所の人たちはみんなこの神社の前通りかかったらちゃんとお辞儀していく人たちが多かったんだけど、最近都会から人がたくさん引っ越してきてそういう事をする人が減ってきた(俺は今でもちゃんとやってるが)。
それどころか最近神社の大きな石灯篭が倒されたりする事件もあったりして神様や仏様に対する畏怖の念みたいなのが薄れつつあるのを強く感じるよ。

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