浅草のソープ街
2021/04/05
友達の彼氏が昔ソープランドの店員やってて、その頃に店で起きた話。
浅草にあるそのソープに、Aという熟女が働いてた。まじめに働く彼女がある日から無断欠勤。連絡がとれない日々が続いた。
Aが無断欠勤した最初の日。そのAと仲の良い、そこで働いてる女の子が店のトイレに入った。
「きゃ~!!」
突然店内に響く叫び声。かけつける従業員。
「どうしたんだっ!」
「窓に・・・Aさんが・・!!」
震える声で答える女の子。
その子が入ったトイレの窓は開いていたらしいんだが、その店の建物と隣の建物とはわずかしかスペースがなく、とても人が立てる隙間がないのだそうだ。そこにAがにこにこ笑いながらいたと言う。
「まさか~。」
「疲れてるんじゃない」
半信半疑でなだめる従業員。
しかしその後も欠勤しているのに自分の個室から出入りするAを見たという女の子が続出した。さらに何日かして店に警察から電話がきて事件となった。
Aさんには恋人がいた。高校生ぐらいの娘と暮らしていたがその娘とAの恋人がデキてしまった。Aが自分の夢のために貯めていた金に目がくらんだ男は娘をそそのかし、Aの金に手をつけた。それがAに発覚し娘と共謀して殺してしまい、死体を遺棄、逃走。店はしばらく大騒ぎだったらしい。
浅草のソープ街は古く遊廓の跡地であり、千束あたりに確か遊女のための慰霊碑があった記憶がある。他の店でも幽霊が出る店は多かったと友人の彼氏は話していた。