ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

花束を置いていく女性

2021/01/06

ちょっと昔の話なんだけど書かせて頂く。読みづらいかも知れないけどごめん。

数年前、夜の8時頃にふらっとコンビニまで散歩に行こうと思って家を出た。別に買いたいものとかは特に無かったんだけど、その日は神社の夏祭りがあってボンボリや提灯が近所に灯るからそれも見がてらと思って。

ルートはいつも通りの自宅の前の川沿いの道路を道なりに行く。途中で太鼓や横笛が聞こえてきて覗きたくなったんだけど、音の行方を見ると人だかりが出来てたのでそのままの道を通ったんだよね。こっちは人気も何も無かった。で、ちょっとすると左手に車の駐車場が見える。ここらじゃ有名な寿司屋の駐車場。それと、隣の普通の月額駐車場。その月額駐車場の方は塀がないので奥まで行くと川に繋がる。

そこの隣を通った時だった、人気は無かったはずなのに真横に女性が通ったんだよ。川の方向から。まあ川淵には人の通れる道があるから、その時はまだ驚いただけだった。たまたま気付かなかっただけかなと思ったんだよね。滅多に通る人は居ないんだけど。

とにかくその時は驚いて声まで上げちゃってたから恥ずかしくて、無駄にでかい声で挨拶して逃げた。そしたらその人はニコッと笑って俺の来た道に歩いてった。で、その後も帰りにその道を通った。当然駐車場の横も通るわけで、ふとさっき女性が通った方を見たんだよね。そしたら花束がポツンと置いてあった。

事故か何か知らないけど誰かここで亡くなったのかなと思った。それならあの女性がここにいた理由も頷けるし。ちょっと可哀想だなと、いたたまれない気持ちになったがそれもその日だけで、すっかり忘れて1年半くらい経った。

その時は冬だったんだけど、また例の月額駐車場で女性を見かけたんだな。覗くと花束がまた置かれてた。定期的に来てるのかな?よっぽど大切な人だったんだろうな…と考えてると今度は女性が先ににっこり笑って帰っていった。

次の日、家の付近の港に警察が来ていた。なんでも家族心中があったそうで、ガードレール、車ごと海に突っ込んだらしい。こんな寒い日にしなくていいじゃないかと思ったけど、この辺では意外とたまにあるので深くは考えて無かった。

三回目。また女性にあった。これも1年経ったくらいかな。まめなもんだと関心したわ。まあそれについて何も言わないしこれまで通り挨拶をして通りすぎるんだけども。ただ、どの辺に住んでるのかなって気になったんだよ。徒歩で帰るんなら近いだろうに、ここ以外でその人を見たこと無いし。だから後ろを振り返ったんだが、女性はそれが解ってたみたいにこっちを見てにっこりしてた。ちょっと気味が悪かったなあれは。

で、また次の日。今度はあの駐車場の付近の川で自殺者が浮いてたらしい。それを聞いて流石に怖くなった。だってあの女性を見た次の日に人が浮いてるんだよ、この年も前の年も。もしかしたら初めてあの女性を見た祭りの年にもなにかあったんじゃと思って調べてみたけど、自殺かも知れない人の情報なんか一般人じゃ見つけ出せなくてわからずじまいだった。

それからまた忘れてたんだけども、今から1年前くらいにその道を友人と歩いてたんだよね、昼間に。そしたらジュースと花束と色々が奥の川淵にまた置いてあった。友人は面白がって近づいて足が見えるとか騒いでたけど、俺はビビってその場から動かなかった。翌日また警察が押し寄せてしばらく話題になってたけど俺は行かなかった。

あの人がもしいたら嫌だし、何も関係無くても関わりたくなかった。あの道は2度と散歩しないでおこうと思ったし、実際あれから今まで1度も行ってない。ただ、友人と駐車場を歩いた日。あの日の夜家族で乗った車越しにあの人がちらりと見えた事は一瞬トラウマになった。

今日、近所の人にあの祭りの日に人が死んでたことを教えて貰った。あそこは何か除霊みたいな事をすべきなのかも知れないな。もしあの女の人にもう一度出会ってしまったらと思うと引っ越してしまいたい。自分はあの場所に流れ着く事にはなりたくないなあ。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS