アザラシの胃の中から
2020/05/10
南極越冬隊の人から聞いた話なんですが。
南極では燃料や食料の節約のため、アザラシをちょくちょく捕獲するそうなんです。
で、捕まえたアザラシは内臓を抜いて厚い皮下脂肪と食用になる肉とに分けるそうなんですが、ある日、捕まえたアザラシをいつものように解体したところ、胃の中に妙にゴツゴツとしたものが入っているのに気付いたと。
アザラシはペンギンを丸ごと食べる事もあるので未消化のペンギンでも入っているかと思ったけれどそれにしては形がおかしい。
気になるので胃を開けてみたところ、なんと人間と思われる骸骨と背骨やあばらの一部が入っていたそうです。
金髪の長めの髪が付いていたのでサルの類ではなく間違いなく人間だろうと。
しかし、他国の観測所に問い合わせてみても、該当する遭難者の類は存在しない、と。
しかもその骸骨、冷静になって見てみると額のところに眼窩と同じ様な穴があいている。
銃で撃たれたか槍で突かれたか、はたまた最初っからそういう骨の形をした人種なのか。
いずれにしても違う意味で怖いため、報告はせずにそのまま海に流して葬ったそうです。
その人物はそれが不思議でたまらず、今でもちょくちょく夢に見るそうです(「憑かれてるのでは?」と訊いたら凄く厭がられた)。