取調べを受けた男
2020/02/19
大阪、西成で暴動があったときの話です。
暴動鎮圧で一人の男が逮捕されました。
連行され、取調べが行われたのですが、かなりひどい扱いを受けました。
脅迫、暴行、とにかくひどい扱いを受けたのです。
しかし、何の証拠もなく、警察はそのまま男を拘留することもできず、すぐに釈放しました。
警察から開放された男は、すぐに隠し持っていたテープレコーダを取り出し、取調べの内容一切を録音したテープを抜き取り、あるラジオ番組当てに送ります。
テープを受け取ったDJは真偽を疑いながらも興味を抱き、それを放送で流しました。
その放送から数日後、テープを録音した男、暴動で取調べを受けた男が死体で発見されます。
誰も寄り付かない、建設半ばで放棄されたビルの屋上からの投身自殺、そう断定されました。
遺書も自殺を裏付けるような状況もなかったのですが・・・。
その一件がDJの耳にも入ってき、ひょっとしたらこれはマジでやばいものかもしれない、そう考え、とりあえず百本のコピーを作って、知り合いやいろいろな方面に送りつけ、自分のもっているオリジナルは捨ててしまいました。
それからそのコピーがどうなったのかは知りません、それにそのDJに関しても誰とはわかりません。
ほんと記憶があやふやで、内容に関しても細かいところで違っているかもしれませんが、誰かこのはなし知らないですかね?