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夜中の四号線

2019/10/04

今から3年前の九月頃。
電車で隣町まで飲みに行き、帰りは終電で最寄り駅まで帰ってきたけど、さすがに栃木の田舎だけあってタクシーの営業時間?が過ぎていて一台も停まってなかった。
仕方なく、夜の四号線をテクテク歩いて帰る事にした。
夜中の四号線は人影は全くないけれど、トラック街道と化すのでビュンビュン車が走っていて寂しくはなかった。
しかし、ほんの少しの間、車が全く通らない時間があり、今まで聞こえなかった虫の声とかが聞こえてくる。
そんな時、後ろから自転車を漕ぐ音が近づいてきた。
こんな時間に自転車?と少し訝しく思ったが、追い抜かせてあげようと思って歩道の隅に寄って歩いた。
すると、スカートを履いたすらっと細い綺麗な足が自転車で通り過ぎて行った。
上半身は無かった。
え?っと思った瞬間、暗闇にすう~と消えた様に見えなくなった。
なんだよ今の!?そこまで酔ってる自覚はなかったが、一瞬ぞっとして立ち止り目を擦った。
その後、四号線を歩いている間に3回その自転車に抜かれた。
最後には何か変なテンションになってて、「なんかい抜くねん!」とキレていた。

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