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タケちゃん

2019/09/14

お化けとかじゃないけど怖い話。
昔オレは京都の大学に通ってて、学校が山の中にあった。
(一応、道は舗装されてて店とかもある)んで学校近くの友達の下宿に泊まったとき、酒を買いにコンビニまで歩いて行ったんだよ。
そうすると、孫を連れたおばあちゃんが、夜中なのに山を上がってくるのが見えた。
近所の店の人かなあとか思いつつ、なんとなく距離をとって、オレ達もコンビニ目指して上っていった。
すると孫が話しかけてきて、えらく人懐っこい子だなあと思いながら、適当に会話してたんだわ。
すると、後方にいたばあさんがいきなり叫んだ。
「タケちゃん!!こっちやで!!」ばあさんが曲がろうとしてた道はガチの山道で、その先には人家なんかない。
んでオレたちは、おかしいなあと思いながら、「タケちゃん、おばあちゃん呼んでるよ」と聞いてみた。
するとタケちゃんは、「ええねん、知らんおばあちゃんやから。僕はタケちゃんと違うし」オレ達は最初、タケちゃんがふざけてるのかと思ってたけど、ばあさんが「もう知らん!あんたみたいな子は死んでまえ!」と言って、一人で山道に消えていったのを見て、おかしいなあと思い、タケちゃんにたずねたら、その子は全然違う名前で、近くの街のスイミングスクールの帰りに、知らないばあさんに声をかけられ、人懐っこいからついて来たそうだ。
オレ達はとりあえず警察に子供を届けて、いろいろ事情を説明させられてから帰ったけど、あのとき会わなかったら、あの子どうなってたのかなと思う。

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