呪いのキュー○ー人形
2019/09/09
私の実家で呪いのキュー○ー人形と言われるものを、私の結婚後、旦那との新居に持ってきていた。
呪いって言っても冗談半分で言ってるだけ。
私の結婚に合わせて実家の掃除をしていた時に発見した。
元は両親がまだ付き合ってる頃に、キュー○ーに似てるといわれる母に、父が理想の服をお手製で作ったものを着せてプレゼントしただけ。
それが5体あって、ドレスは私が小学校の時にピアノの発表会で着たのに似ていて、着物は父は母の振り袖姿を見てるにも関わらず似てないものを作り、私が着た振り袖に似ていた。
そんなんで5体とも私の服に似ていて、しかも服を選んだ私はその存在を知らなかったから呪いなんて笑ってたけど、私が父の好みを受け継いだだけの話。
ただそれが面白かったのか母からキュー○ーを譲られて、しょうがないから新居の食器棚の空いてるスペースに飾ってた。
それがある日なくなってることに気付いた。
色々記憶を辿って、怪しいのは旦那の同僚二人を家族含めて招待した時しかないと思った。
一応両親にこのことを話したら、「まさかあのキュー○ーを盗むなんてww」と笑い、「どうせいらないからほっとけ」
「人を呼ぶ時は気を付けろ」と言われて終わった。
旦那とも、今回のことは同僚に問いたださないけどもう呼ばない、で話はまとまった。
それからしばらくして、旦那が無傷のキュー○ー3体と壊れた1体とを持って帰宅した。
要は、犯人はやはり旦那の同僚のうちの一人の奥さんだった。
私の手伝いで食器棚を見た時に可愛いと思って盗んだ。
持って帰って同僚には、私から貰ったと言ってトイレに飾ってた。
しばらくして1体の足が割れて倒れていたので捨てた。
何日ヶ後に幼稚園の息子さんが足を捻挫した。
次は1体の頭にひびを見つけた日に、同僚が仕事中に頭を怪我して数針縫った。
ここで少し気持ち悪いねと話してたら、トイレに行った時に1体がトイレの中に水没していた。
同僚が、これが現実になったら笑えない、私におかしいと言おう、と奥さんに提案したところ、奥さんは盗みを告白。
次の日に同僚が旦那にお金と共に謝罪してきて、旦那がキュー○ーだけ持って帰ってきた。
キュー○ーはもう30年近くあるものなので、劣化で割れてもおかしくないと思うけど、さすがに私も気持ち悪いので実家に返した。
両親は服だけ脱がせて、キュー○ーはお寺に持って行った。
ただの偶然だろうけど、前から呪いwwと笑ってただけ怖かった。
こんな経験をした同僚の奥さんが盗みを一生止めればいいなと思う。