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君の家の二階の部屋が気になるんだ

2019/08/27

成人した頃に住んでた家、なんでか二階の部屋が気持ち悪く感じてあまり行きたくなかった。
部屋に入ると特に理由もなく『青い作業着の顔半分血に染めた男性が睨んでる』というイメージが離れなくなる。
丁度その頃、転職活動中で面接に行ったんだが、そこの面接官に面接終わった後に呼び止められた。
「君、申し訳ないが不採用だよ。でもそれ以上に、君の家の二階の部屋が気になるんだ」
面接中にそんな話はしてないし、ハ?と思ったのだが、「あまりにも嫌な気配がするから、自宅に着いたら何時でも良いから私の携帯にかけてきて」と、番号を渡された。
疑問に思いつつも、内心「不採用と言われたけど、他の会社紹介するとかならないかな」と甘い考え発動して、素直に帰宅後に電話した。
電話に出るなりその人は、『うん。やっぱりね。二階の部屋の廊下に天袋あるでしょ』と言ってきた。
当時の家には廊下の天井近くに収納があり、親と「廊下に収納って、押入れなら聞いた事あるけどw」と笑っていたので、凄く驚いた。
『その奥に女性の肖像画みたいなのがあるはず。それ出してあげなさい。そして廊下に飾ってあげなさい』
まさかと思ったが、探すと出てきた。
天袋の奥、思っていた以上に深い収納で、位置的には自分が嫌なイメージが離れなくなる部屋の上に伏せるような状態で、綺麗な女性の絵が出てきた。
雰囲気としては、有名な3回見ると死ぬって言われてる女の人の絵、あれを少し横向きにしたような感じ。
『たぶん、その女性の関係者だと思うけど、絵を粗末にされてかなり怒ってるから大事にしてあげなね。それと、あまりにも気になったから今回は電話で聞いたけど、今後は絶対にしないから。電話番号消しておいてね』と言われた…。
気になったので聞くと、その方のおば様が拝みやさんみたいな事をしていたらしい。
自宅の持ち物ではないので大家さんに絵の事を聞いたが、絶対に捨てないで欲しいって事以外何も教えてくれなかった。
しかも、引っ越す時に「この絵を貰ってくれないか」と言われ、断ったのにトラックに乗っており、その後も絵を巡ってしばらく押し付け合いの様になってしまった。
結局あの絵は大家さんの息子さんが引き取りに来てくれたけど、一体なんだったんだろう?
自分としてはかなり怖かった。

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