鳥と魚

2019/07/14

あまり怖くないけど、とにかく変な感じだったので記録代わりに書く。
3月末、近畿地方のある山の中に行った。
撮影とか調査とかしながら、川を遡った。
邪魔にならないように、岩にもたれて立ってたら、ずんって地響きがした。
その後もずーん、ずーんってゆっくり揺れる。
地震ってほどでもないし、遠くの工事現場から発破の振動が伝わってきた、って感じでもない。
(それは以前経験した)
他の連中は、揺れを感じてる奴と感じてない奴がいた。
しばらくして、先行して下見してたカメラマン助手が帰ってきて、
見たことない大きな鳥を見たって言った。
山の上ぎりぎりを、さっと飛んでたらしい。
ワシとかとは全然違って、胴体の割りに羽が小さい感じがしたって言う。
まあ、サルかなんかを見間違えたんじゃないか、ってことになった。
その後、上から降りてくる釣り人に会った。
禁漁区なんだけど。
普通、密漁者はこそこそして、顔も見せないんだけど、
そのおじさんは、ものすごくほっとした顔をして近づいてきた。
奥の沢で釣りをしてたら、向かい岸の大きな岩がぐらって横に揺れたって言う。
見間違えたかと思って釣りを続けていたら、川の水が一瞬すごく透明になって、
底の岩とかが全部浮いて見えたんだそうだ。
その後も、見たことないような魚の影が見えたりしたから、
「頭がどうかなったのかと思って引き上げてきた」
という。
「キツネに化かされてるかもしれん」
と言って、カメラマンからタバコもらって、
ふかしながら降りていった。
後から気づいたんだが、カメラマン助手が見たっていう鳥と、
釣り人が見たっていう魚の姿が似ていた。
『胴体が丸い』
『すごくすばやい』
『頭が大きい』
っていう共通点があった。
なんだったのかよくわからんが、こんなこと初めてだったんで書いた。

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