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姐さん

2019/07/12

なんか自分がおかしいだけなのかもしれないけど…
小五の時、同じクラスのA子にいじめられてた。
A子の口癖が、
「おまえなんか姐さんにボコボコにされろ」
だった。
姐さんが誰の事かわからなかったし、
イントネーションがちょっと変だったんで、印象に残ってる。
小六になった時、A子からのいじめは一旦なくなったが、
中学に上がった時、A子を中心としていじめが振り返し、
前よりエスカレートした。
中一の二学期から登校拒否になり、
そのまま卒業式すら出なかった。
自分は他県の寮付きの高校に合格し、
春休みになると逃げるように地元を出て、
小学、中学の時の友達とは、
当時携帯持ってなかった事もあり疎遠になった。
高校での生活は快適そのものだった。
自分の過去を知ってる人は誰もいなく、友達も沢山出来た。
だから、高校を卒業してもそのまま他県で就職し、
地元にろくに帰らなかった。
数年して、いつも通り会社が終わり電車で帰宅中、
珍しく空いてて座れたから少し寝ようと目を閉じた。
でも、なんか視線を感じて目を開けると、
向かいの席にA子が座っていた。
いじめられていた側からすると何年たってもトラウマだし、
まさか会うとは思ってなかったので、冷や汗が止まらない。
A子が立ち上がりこちらに寄ってきた。
何を言われるのかとビクビクしていると、
「姐さんお久しぶりです!会えて嬉しいです!」
わけわからなくて固まってると、横に座ってきて、
自分を姐さん、姐さんと呼んで昔話をしてくる。
当時はお前とか苗字で呼び捨てだったのに…
恐る恐る
「なんで姐さんなの?」
と言うと、A子は何を言ってるんだという不思議な顔をし、
「だって姐さんは姐さんだし…一個上じゃないですか」
「いやいや、タメじゃん、同じクラスだったじゃん」
と言っても、
「何言ってるんですか」
と笑われる。
話を聞くと、小学生の頃から一個上の自分を慕って、
姐さんと呼んでいたと言う。
そこで、当時のA子の口癖の
「おまえなんか姐さんにボコボコにされろ」
を思い出した。
A子がふざけてるのかと考えてるうちに、A子は
「地元行きの電車に乗り換える」
と言い降りて行った。
なんとなく気になり、次の休日に実家に帰った。
自室の押し入れの奧にしまったままの、
小学校の卒アルを開いて唖然とした。
自分の同級生として写ってるのは知らない人ばかりだった。
正確に言うと、一個上の先輩として知ってる人が十数人いた。
同じクラスの友達や同級生として記憶している人は一人も写っていない。
念のため一回も開いた事のなかった中学の卒アルも見たけど、やっぱり同じ。
一個上の人の卒アル間違えて渡したのかと思ったけど、
集合写真の前列には自分がしっかり並んで写っていた。
地元に帰る度に、一個上の先輩から
「同級生」として声をかけられる。
でも、自分が同級生として記憶している人や友達からは、
「先輩」として扱われる。
脳外科や精神科病院で検査しても異常無し。
親や掛かり付けで信頼してる医師に問い詰めても、
記憶が飛ぶような怪我等一切してない。
一時期無理矢理納得しようとしたけど、
友達や同級生との楽しかった思い出を思い出す度に寂しくなります。

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