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握り飯とカーデガン

2019/07/11

うちのばあさまが亡くなった時の話。
姉と親戚の子がお通夜の時に、
線香を絶やさないよう番をしていた。
2人ともばあちゃん子で、
一晩中亡くなったばあさまに話しかけてた。
その時、ばあさまがあの世で寒くないように、
愛用のカーデガンと握り飯を懐にこっそり入れた。
もちろん誰も入れたことを知らない。
葬式&火葬が終わって、
親戚一同が一旦本家に戻った時の事。
親戚の叔母さんが厠から帰ってくるなり、
「暗い」
「ここはどこな?」
を連発。
「ばあちゃん?」
「○子な?どこな?ようわからん」
「大丈夫?迷っちゃいかんよ」
「○子(うちの姉)と○子が
握り飯とカーデガン持たせてくれたけん、
寒くないし腹もへっとらん」
「光が見える方にいかなならんよ」
「あっちに行けばいいと?わかった・・・」
で、叔母さんバタン。
叔母さんの話では厠で座った時、
目の前にばあさまの足が見えたそうな。
その後の記憶なし。
んでもって、姉たちの握り飯の件がばれる。
ばあさま、ちゃんといけたかな?

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