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西明石に住んでた

2019/07/10

阪神淡路大震災の時、
西明石に住んでたため、
震度7の揺れを体感した。
揺れてる最中、
二段ベッドの下の段に寝ていた私は、
母の
「布団をかぶれ!」
の声を聞いて、すぐに布団に潜った。
少しして布団の隙間からチラリとのぞいたら、
何故か植木みたいな木が二、三本見えた。
なんでこんなとこに?
ベランダから植木持ってきてたっけ?
と思いながら、必死で揺れに耐えていた。
揺れが収まってから家の中を見回って絶句。
一つとしてちゃんと立ってる家具は無かったし、
壁やらに亀裂が入っていた。
恐ろしくなって寝室に戻ったんだが、
何故か寝室だけ何一つ倒れてなかった。
小さいタンスの上の目覚まし時計すらそのまま。
んで、見えていた植木はひとつも無かった。
私がそんな木みたいなのを見たって話をしたら、
母は
「きっと死んだお爺ちゃんが守ってくれたんやねー」
と。
母は揺れが襲う寸前に、死んだ祖父が
「すぐに逃げろ!」
とマンションの下から叫んでる夢を見ていたそう。
でも、なんで私には木に見えたのか、未だに謎。

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