巨大な柳の木
2019/07/08
これ書いちゃうと、自分がどこ出身か知ってる人ならわかっちゃうかな。
うちの小学校は、私が在学中に創設110年記念行事をしたくらいだから、かなり古い。
校舎もぼろぼろで、木の階段やコンクリ(とでもいうのか?)の太い手すりなど、
使い込まれて磨り減ってるくらいだった。
(在学中に、あまりに古いということで半分だけ改修工事を行った)
うちの親父もこの小学校の出身だったが、おかしなことを言っていた。
それは、
「校庭の真中に、巨大な柳の木が立っていた」
という。
何でそんなものが?と聞くと、「戦前は墓場だった」らしい。
確かに近所でそんなに広くて平坦な土地はなかったので、
仕方なく国が接収したのだろうが、何で柳を切らなかったのかな?
運動会などもリレーなどをやっている最中、
その柳が邪魔で見えにくかったらしい(笑)
その木も、親父の在学中に大掛かりな(それこそ数十人の)お払いをしてから切り倒したらしい。
夜間行われたため、親父はこっそり見に行ったそうだ。
そのとき親父は、強烈な違和感を覚えたらしい。
何でかって言うと、その木を囲んでいる術者(っていうの?)が、
神主さんが数十人いるのはわかるけど、
何故かお坊さんや、キリスト教らしい神父さんらしき姿まであったそうだ。
それ以外にも、スーツ姿のおっさんや、普段着のおばさんまでいたらしい。
何で夜中なのに見えたかというと、
そばの体育館と校舎の屋上から強烈なライトがたくさん照らされていたから。
で、その柳の木を中心に円らしきものを描いて、
何かぶつぶつとみんなで唱えていたらしいけど、
人数多いんで、「オオオオォォォォ・・・・」としか聞こえなかったらしい。
しばらく見てたけど、
うちのばあちゃんすごく怖いから怒られるかもしれないって、
すぐに帰ったそうな。
翌日はしばらく校庭に青いビニールシートがかけられてたけど、
1週間くらいで撤去されると、もうすでに柳の木はなかったらしい。
でもそれ聞いて思ったのが、
親父は切り倒したって思ってたけど、
「木を切ったんじゃなくて、別の場所に植え替えたんじゃ?」
って聞いたら、
「あんな気味の悪い木を、引き取る場所なんかないだろ」
って言ってた。
何でそんなお払いしたのかよくわかんない。
取り留めのない話ですみません。