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昼休みは学校の図書室で過ごすのが日課になっていた

2019/06/23

十年以上前、中学1年だった頃の話。
当時、昼休みは学校の図書室で過ごすのが日課になってて、
その日もそうだった。
予鈴のチャイムが鳴って、教室に戻るかって所で、
図書室の中辺りで騒ぎがあった。
何事かとそちらに目をやると、人だかりが出来ていて、
そこでどうやら誰かが倒れたらしかった。
人だかりの隙間から覗くと、
倒れて痙攣している男子学生(顔は見えなかった)と
クラスメイトのM君が見えた。
M君は倒れて意識もないであろう男子学生に
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
と謝っていた。
場所が図書館であることからも分かるように、
M君は大人しくて決して人に危害を加えるタイプではなかった。
その為、どのような状況なのか自分にはイメージ出来なかったが、
M君がうっかり男子学生にぶつかるか何かして、
転んで打ちどころでも悪くてこの様な状況になっているのだろう、
と勝手に解釈した。
教師を呼びに行った生徒が居ることと、
予鈴から何分か経っている事もあって、
自分は教室に戻ることにした。
今考えると冷静すぎるというか、冷たい対応だったが、
当時は自分に出来ることは何もないと思ったし、
授業に遅れて怒られるのも嫌だったし、
(当時の自分は杓子定規な頭をしていて『遅刻=悪』だった)
面倒事に首を突っ込むのも嫌だったのである。
これに関しては謝る。
M君ごめんなさい。
教室に戻った後、
本礼のチャイムが鳴ってもM君も教師も教室に来なかった。
しばらくして教科の教師ではなく、
担任の教師が教室に入ってきた。
担任はクラス全体に
「昼休みに図書室に居た奴はいるか」
と尋ねたので、自分は素直に手を上げた。
担任は
「何があったか知っているか?」
と尋ねてきたので、
『M君が男の子に謝っているのを見ました』
と答えようとし、
「M君が」
と口を開いた所で、
「お前はクラスメイトが倒れている所を見捨ててきたのか、薄情な奴だな」
と、怒りというより、見損なった様に担任に言われた。
正直言われた事の意味がよくわからなかったが、話を整理してみると、
どうやら図書室で倒れたのはM君で、M君は病院に運ばれたらしい。
翌日、M君は普通に登校して来た(てんかんだったらしい)が、
クラスで薄情者の烙印を押された自分には、
何がどうなっているのか調べることは出来なかった。
ただ1つ誓うが、
図書館で倒れているのがM君だと分っていたならば、
いくら薄情な俺とはいえ一人で教室に戻るなんて事はしなかった。

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