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じわこあうナイーヴになりがちな時期

2019/06/22

高校の頃、同じ学年で自殺者が出た。
学校に来なくて、夕方くらいに亡くなったたらしい。
話が回るのは速いもんで、翌朝、登校したらすでにその話題でもちきりだった。
その彼は理系、俺らは文系コースだったので、
「どんな人?知ってる?」的な話でガヤガヤしていた。
ちょうど大学受験を控えた、ナイーヴになりがちな時期だった。
そのときに担任が入って来た。もちろん朝礼でその話になった。
「おまえら…絶対つらくても、自殺なんかしちゃいかんぞ」
ってボソっと言った。
すると、お調子者の馬鹿が
「自殺しても保険金出るのかなあ?」
なんてヘラヘラ笑ってた。
すると担任が突然そいつにかけより、怒声を浴びせて小突いた。
シーンとなった。
お調子者は
「いってえよ、何するんだよ」
と。
すると担任はいきなり、
「実は…かつて俺のもっていたクラスの生徒からも、自殺者を出した事がある…」
クラスのみんなはさすがに驚いた。
お調子者もそれで黙った。
続けて、
「山にある小さな高校でな…。学校の裏庭で灯油かぶって火をつけたんだ……。
灯油かぶった時点で、他の生徒が急いで教えてくれてかけつけたんだけど、遅かった…」
みんな下向いてたんだけど、俺は
『今そんなこと言い出すなよ』
と思って凝視してたら、
微妙な担任の異変に気づいたんで、隣の奴に足で蹴って合図した。
喋りがアッパー?瞳孔が開いてる?今で言う、チュート徳井のキャラみたいなの。
そして担任は、
「俺がかけつけたらなあ!アイツは火だるまだったんだよ!燃えてるんだよ!」
いきなり机バンバン叩き初めて、カラ笑い始めた。
女子は泣き出したのもいた。
「走って近づいたらもうぐったりして、何がなんだかわからねんだよ!ハハハ!
俺がさんざん目をかけたのに勝手にそんなことしやがってな、ハハハハハ!!」
隣のクラスの担任が異変に気づいてかけつけて、うちの担任を抑えて外へ出た。
その日はそのまま戻ってこなく、代理がきた。
翌日、何事もなかったかのように担任は戻って来て、その後一切その話には触れなかった。
だいぶ昔の、卒業前のヘヴィな出来事でした。
もちろん今でも同級生の間では語りぐさの話。

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