ネット上に存在する不思議で怖い話を
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気をつけて

2019/06/22

小学生の時に、陽三ってやつがいた。
俺がおぼえてる限りのことを話すと、
陽三は同級生の由紀夫って奴に、
「水に気をつけて」と言った。
すると由紀夫はそれから四年後、
友達と海水浴に行った時に、深みにはまって死んだ。
また陽三は、当時担任だった女の先生に、
「先生、子供には気をつけてね」。
先生はそれから三年後くらいに、結婚して妊娠したのだが、
出産の際に出血がひどかったらしく、子供を残して亡くなったらしい。
陽三は他にも、クラスのいろんな奴に予言?をしていた。
しかも、言ったことをすべて的中させていた。
陽三は小学校を卒業と同時に、九州に転校していった。
陽三は俺の地元じゃ、今も伝説的に語り継がれている。
話は変わるが、俺は最近久しぶりに地元に帰り街をぶらぶら歩いていると、
偶然に小学校の同級生だった浩之に会った。
懐かしさに二人で公園に行き語り合った。
そして話の話題は陽三になった。
ふと浩之は、
「俺も実は陽三に予言されたんだよ」。
唐突に浩之は話を始めた。
「陽三に『集団には絶対気をつけるんだよ』って言われたんだ」
「そんな曖昧なこと言われても困るなw」
と俺は言った。
「いや、そうでもないんだ。俺実は、今やばい仕事やってんだよ。
なんつうか、人から恨まれるようなことをよ・・・」
俺はその時、何の仕事なのかを浩之に聞けなかった。
「集団だろ、たぶんリンチかなんかに遭って殺されるんじゃねぇかwハハハ」
俺は笑えなかった。
「不安か?」
と俺は聞いた。
「大丈夫!策は練ってるんだ。返り討ちにしてやるよハハハハハw」
浩之は強気だ。

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