ネット上に存在する不思議で怖い話を
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動物霊

2019/05/05

『動物霊って良くないよ、成仏できてないのが沢山そばにいるよ』、
自称見える人Aさん談。
『貴方、複数の犬に守られてる』、
自称見える人Bさん談。
あまり面識のない人に突然言われて、
変な宗教とかの勧誘かと思って身構えたけど。
共通してるのは、私に動物霊が複数くっついているってこと。
確かに私は産まれた時から今まで家に犬がいて、
天寿を全うしてサヨナラした犬たちもいたし、
子どもの頃に犬絡みの不思議体験をきっかけに、
けっこう不思議な経験をしているのだけれど、
自分自身に霊感みたいなものを感じたことがないので、
すべて『気のせい』『見間違い・聞き間違い』で済ませてきた。
半年ほど前、家族が末期癌告知をされた。
末期癌+肺炎まで起こしてしまって、長期入院することに。
担当医師から、
「たぶん、あと2週間くらいだと・・思います。
容態が急変してってこともあるので・・・長く見てあと2週間」
なんて言われてしまった。
自宅と病院の往復、兄弟をはじめとする親族との連絡などなど忙しい最中、
私にも病気の診断がおりた。
『参った、今私が倒れるわけにはいかない。
まだ私は死ねない、せめて両親を看取ってからじゃないと』
心身ともに疲労困憊してるって自覚し始めた頃から始まった。
家の中で犬の体臭みたいなのがする。
我が家の愛犬のおやつが減る。
ハッハッハッハって犬の息遣いが聞こえて、
毛っぽいものが足の甲、手の甲を掠める感触。
『あー。とうとう私、精神的に限界迎えちゃって、
幻覚出てきちゃったりしてるんだ』
と思って、忙しい合間を縫って
精神科へ行った帰りに寄ったコンビニの駐車場で、
自称見えるAさんに上記の言葉を掛けられた。
『え。ナニソレ、気持ち悪いっていうか怖い』
なんて思いつつも話半分に聞いてAさんと別れ、数日後。
役所の駐車場で顔見知りのBさんに
「なんか・・・あった?」
と、声を掛けられて、
やっぱり、ナニソレって思いつつも話を聞いた。
Aさん、Bさん、二人の話で聞いてて、
気分が良かったのは当然Bさんのほうだったので、
『そうか、私は犬たちに守られてるのか、
じゃ、ここら辺にあの子達がいる体で』
と、犬を撫でてやる仕草しながら、
ちょっと願い事言ったりしてみてた。
そしたら。
末期癌+肺炎で死ぬはずだった父は完全復活。
職場復帰して癌が小さくなっている。
私の病状もうそのように落ち着いた。
Aさん、Bさんが本当に見えていたかどうかはわからないし、
犬臭かったり、息遣いが聞こえたり、
尻尾らしき毛の感触も説明がつかないし、
病気が嘘のように良くなったのも、お医者さんのおかげなんだろうけれど、
本当にあの子たちが私の願いを聞いてくれて、
ひょっとしたら助けてくれたのかな?
なんて思うのもなんだかいい気がしている。
Aさんの話は・・・なるべく忘れようと思っている。

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